とことんサンデー

とことんサンデーの概要

『とことんサンデー』は、1993年4月から1997年3月まで、テレビ西日本（TNC）で毎週日曜11:00から11:50に放送されていた生放送のバラエティ番組です。この番組は、通称「とこサン」として親しまれ、特に中高生をターゲットにした内容が特徴でした。

番組のスタートは、吉本興業が九州に本格進出した背景があります。鶴屋華丸と亀屋大吉（後の博多華丸・大吉）を主なキャストに、彼らのトークやおもしろいコーナーが多くの人々に支持されました。元々、深夜に放送されていた『Doの夜はとことん』から引き継がれる形で始まった本番組は、視聴者との距離が近く、リアルタイムでの呼びかけや参加型のコーナーも盛況でした。

番組の主なコーナー

番組では、様々な企画やコーナーが展開され、視聴者の関心を引きました。特に人気があった「おタコ体操」は、学生たちの間で広まり、楽しさを提供しました。また、コーナーの一つには「おたすけ!めんたいこマン」があり、番組のユーモアを体現したものでした。さらに、ホークスの応援コーナーでは、島田誠が盛り上げ役として登場しました。

エンディング前には視聴者からのメッセージも紹介され、特に印象に残ったエピソードには、久留米市の受験生からの合格祈願のFAXを大吉が読み上げた際、華丸が思わず「不合格!」と発言する場面がありました。その後、本当に不合格だった受験生が再度FAXを送るという展開があり、華丸が謝罪に訪れる様子も放送されました。このようなハプニングは、視聴者との絆をさらに深める要素となりました。

出演者とその後

この番組には、鶴屋華丸・亀屋大吉のほか、アシスタントとして木村佳代や朝来野ひとみ、藤城真木子（TNCアナウンサー）などが出演しました。また、コメンテーターの島田誠や、その他のタレントたちも番組のユニークな魅力を引き立てました。

特筆すべきは、スパローズや水江明博といったタレントたちがこの番組から生まれ、後にプロとして活躍するきっかけとなったことです。特に、スパローズは高校生として番組に出演し、吉本興業に所属するようになりました。

番組の終焉

しかし、1997年には番組の運命が大きく変わります。大吉が留学する企画が発表されたものの、製作側とのトラブルにより、改変の波に飲み込まれ番組は打ち切りとなりました。このため、大吉は自宅待機を余儀なくされることになり、視聴者には突然の別れとなりました。

影響とその後の動き

『とことんサンデー』の放送終了後、高杢禎彦が司会を務める『サンデーブランチ』が1年間放送され、その後は『Hi-Ho!』がスタートしました。これにより、華丸・大吉は再び福岡吉本の若手タレントと共に新たな番組に挑戦することになります。

このように、『とことんサンデー』は視聴者に愛されたバラエティ番組として、その後の多くのタレントたちに影響を与え続けました。放送当時の楽しい思い出と共に、多くの視聴者の心に残る番組となっています。

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