とさでん交通後免線

後免線の概要

後免線（ごめんせん）は、高知県南国市の後免町停留場から高知市のはりまや橋停留場に至る、とさでん交通が運行する軌道路線です。案内上は伊野線と共に「東西線」とも呼ばれています。

路線データ

• - 路線距離: 10.9 km
• - 軌間: 1067 mm
• - 駅数: 33駅（起終点駅含む）
• - 複線区間: 後免町の終端部分を除く全線
• - 電化区間: 全線（直流600V）

路線特徴

この路線は、南国市から高知市にかけて東西に伸びており、はりまや橋から知寄町三丁目の間は国道32号に沿い、知寄町三丁目から後免西町間は国道195号に平行しています。後免町から後免東町間、後免西町から篠原間、西高須から知寄町三丁目間の葛島橋周辺では専用軌道が設けられていますが、そのほかの区間は道路と軌道が共用されています。特に後免西町から後免東町間は、自動車が軌道上に乗り入れることが許可されています。一方、西高須から篠原までは線路が舗装されておらず、道路の端に設置されています。また、車庫は1987年に桟橋線沿線へ移転し、後免町には留置線が配置されています。

運行形態

後免線の運行は、伊野線との直通運転が主という特徴があります。平日の運行本数は、日中でおよそ毎時9から10本程度で、後免町発着が2から3本、文珠通発着が6から7本です。土日祝日でも同様の運行が行われていますが、土休日はさらに多様な運行が見られます。朝夕には特定の発着所からの区間運転が存在し、桟橋線から後免線への出庫便もあり、特に交差点の構造により運行経路が工夫されています。

運行中の在来型電車の先頭部には、赤地に「ごめん」と記された方向板が掲げられています。この板は、かつての行き先表示にLEDが採用される前に存在し、今でも利用されています。過去には安芸線直通の運用もありましたが、現在はこのような運用は行われていません。

歴史

後免線は、1908年に土佐電気[[鉄道]]によって堀詰から下知間の開業がスタートとなり、その後1909年から1911年にかけて次々と区間が開通しました。また、1922年には社名変更に伴い土佐電気の路線となりました。1960年代には安芸線との直通運転が始まりましたが、1974年には安芸線が廃止され、その後も後免線は運行を続け、さらなる発展を遂げてきました。その後も、停留場の移転や新設、経営統合などを経て現在に至ります。

このように、後免線は高知県の交通手段としての役割を果たしており、地域の人々に親しまれている重要な路線と言えるでしょう。

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