とさでん交通駅前線

駅前線について

駅前線（えきまえせん）は、高知県高知市に位置し、はりまや橋停留場から高知駅前停留場までのわずか0.8キロメートルを結ぶとさでん交通の軌道路線です。この路線は案内上、桟橋線と共に「南北線」と呼ばれることがあります。駅前線は高知市内の重要な交通路の一つで、地元住民や観光客に利用されています。さらに、起点駅から終点駅を含めた全4駅から成るこの路線は、全てが複線区間で電化されているため、スムーズな運行が確保されています。

路線の概要

駅前線は、はりまや橋停留場を起点に北側に延び、最終的に高知駅前停留場でJR四国の土讃線と接続しています。また、はりまや橋停留場では、桟橋線や東西方向を延びる後免線・伊野線と接続しているため、交通の要所としての役割を果たしています。特に「駅前線」という名称は、長年にわたり親しまれてきましたが、平成18年度版の『鉄道要覧』から独立した路線名として扱われるようになりました。それ以前は桟橋線の一部として記載されていました。

開園中のわんぱーくこうち行きの電車には特別な方向板が取り付けられ、訪れる人々にとても便利です。2001年には高知駅前停留場が高知駅正面のロータリー内に移設され、さらに2009年には高知駅も高架化に伴い、再度の移設が行われました。

運行形態について

駅前線は、主に桟橋線との全線通し運行でスケジュールされています。一日の運行本数は通常8本程度で、特に平日の朝には高知駅前から伊野線への直通便があります。これにより、多くの通勤客や観光客が便利に移動できる環境が提供されています。

鉄道路線の歴史

駅前線の歴史は1928年（昭和3年）2月16日に遡ります。当初は土佐電気が運営した江ノ口線として始まり、はりまや橋から高知駅前間が開業されました。1941年には土佐水力電気との合併により、土佐交通の路線となりました。その後1948年には南海鍛圧機との合併を経て、土佐電気鉄道の権利を受け継ぐことになります。

1951年には高知駅前近くの線路が移設され、1997年にはセンターポール化工事が完了。2001年には高知橋停留場も開業し、高知駅前停留場がロータリーへと移設されました。これらの工事や移設は、運行の効率化を進める上で重要なものでした。2002年には直通運転の実証実験が行われ、2005年には右折線の設置など、さらなる交差点改善が行われました。そして、2006年になると駅前線が桟橋線から独立した存在として『鉄道要覧』に記載されることになります。

最終的には、2009年に高知駅前停留場がさらに北側に移設され、その後の全面使用が開始されました。2014年には、土佐電気鉄道が地域交通事業者と経営統合し、とさでん交通としての運行が始まりました。

停留場一覧

駅前線には、高知県高知市に位置する全停留場があります。今後も駅前線は、地域の移動手段として重要な役割を担っていくことでしょう。

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