としまキッズパーク

としまキッズパークについて

としまキッズパークは、東京都豊島区東池袋四丁目に位置する豊島区立の公園です。サンシャインシティにほど近い、かつて造幣局東京支局があった場所に、2020年9月に開園しました。この公園は、世田谷区の砧公園に次ぐ、都内でも数少ない「インクルーシブ公園」として知られており、障害の有無に関わらず、すべての子どもたちが共に遊べる環境が提供されています。

歴史的背景

この場所は、かつて木造住宅が密集していた地域でした。豊島区町会連合会は、1984年からこの跡地を防災公園として活用することを要望していました。2013年に造幣局の移転が決定した後、豊島区は都市再生機構（UR）と基本協定を締結し、跡地3.2ヘクタールのうち1.7ヘクタールを「としまみどりの防災公園（愛称：IKE・SUNPARK）」として整備しました。残りの土地は、東京国際大学のキャンパスと、暫定施設としてとしまキッズパークに分割されました。

2019年5月に防災公園の工事が始まり、2020年7月に部分開園しました。キッズパークの工事は2019年10月に開始され、2020年9月26日に開園しました。開園当初から2024年1月31日まで、池袋駅周辺を巡回する路線バス「IKEBUS」がキッズパークと防災公園の間のプロムナードに乗り入れ、「IKE・SUNPARK」停留所が設置されていました。

このキッズパークの土地は、豊島区がURから無償で借りているもので、開設期間は2024年12月末までの暫定的な施設となっています。将来的には、木造住宅密集地の改善に活用される計画です。

施設の特色

としまキッズパークのデザインは、IKEBUSを手掛けたデザイナーの水戸岡鋭治氏が担当しました。公園の色彩は、バスと共通の「IKEBUKURO RED」と呼ばれる赤色を基調としています。敷地は幅53m×奥行約19m、約1,000平方メートルの広さで、主な利用対象は小学校低学年までの子どもとその保護者です。

公園内には、展望ブリッジや古本を活用したミニ図書館があり、1周65mのミニSL「IKEDEN」が子どもたちに人気です。特に、障害のある子どもたちも一緒に遊べるように工夫されており、車椅子のまま遊べる砂場や横転の心配がないブランコなど、インクルーシブな遊具が設置されています。

このキッズパークは暫定施設ではありますが、閉園後にはミニSLなどの遊具は別の公園で再利用される予定です。

利用案内

利用は無料ですが、1時間ごとの入れ替え制で、事前の予約が必要です。豊島区内には園庭のない保育園や幼稚園が多いため、平日の午前中は園児たちの貸し切りで利用されることが多いです。

まとめ

としまキッズパークは、全ての子どもたちが一緒に楽しめる、地域に根差した貴重なインクルーシブ公園です。期間限定の施設ではありますが、その理念は地域社会に大きな影響を与えています。

外部リンク

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