とつくにの少女

『とつくにの少女』

概要

『とつくにの少女』は、日本の漫画家ながべによる作品で、2015年の10月号から2021年の4月号まで『月刊コミックガーデン』で連載されました。この作品は、ダーク・ファンタジーのジャンルに属し、2つの異なる国に住む人間の少女と呪われた人外の生活を描いています。また、同作品はWEBコミックサイト『MAGCOMI』にも毎月配信されています。

本作は「新たな人外×少女の物語、始まるーー」というキャッチフレーズを掲げており、絵本のようなイメージを抱かせるテキストが含まれています。コマのデザインは白黒がはっきりと分かれているのが特徴で、ベタがふんだんに使われており、視覚的にも印象深いものとなっています。

あらすじ

物語は、昔々、人間たちが暮らす「内つ国」と、呪われた人外が住む「外つ国」の2つの国が舞台です。内つ国では呪いが拡大し、人々が不安に陥っていました。主人公の「先生」は外つ国に住む人外であり、ある日シーヴァという人間の少女を拾います。シーヴァは外つ国に捨てられた過去を持ち、内つ国には戻れない運命にあります。

「先生」は、元々は人間だったものの呪いによって人外の姿へと変わり果てています。彼はシーヴァを育てることにしますが、彼女が捨てられた理由や自分自身の呪いについて話すべきかどうかを悩むようになります。シーヴァに触れることで呪いが移ってしまうのではないかという恐怖を抱えながらも、彼女を守ろうと奮闘する姿が印象的です。

登場人物

• - せんせ （声 - 福山潤）

主人公であり、外つ国に住む人外のキャラクターです。彼は元々人間でしたが、呪いによって現在の姿になってしまっています。身体中は黒く、動物のような角が生えているものの、痛みを感じない存在となっています。食事や睡眠の必要がないという特異な性質を持っています。

• - シーヴァ （声 - 高橋李依）

外つ国に捨てられた人間の少女で、幼い姿をしています。彼女は常に白い衣をまとい、台詞は平仮名で表現される独自のスタイルを持っています。

• - 外の者 （声 - 後藤ヒロキ）

外つ国に生まれ育った人外で、「先生」を「黒い子」と呼び、彼に対して警戒心を抱いています。

• - おばさん

シーヴァが外つ国に捨てられる前に面倒を見ていた老女で、彼女の過去の重要な一部を担っています。

書誌情報

『とつくにの少女』は全11巻が刊行されており、各巻には特別版も存在します。初回限定版は特典も用意されています。作品の魅力は、視覚的な表現だけでなく、登場人物たちの感情や葛藤が丁寧に描かれていることでしょう。

アニメ化

また、コミックス8巻の初回限定版には、短編アニメが付属しており、アニメーション制作はWIT STUDIOが担当しています。このアニメは作品の雰囲気をより深く理解する手助けとなるでしょう。

『とつくにの少女』は、独自の世界観とキャラクターの深みを持つ魅力的な作品であり、ダーク・ファンタジーの愛好者にはぜひ読んでいただきたい作品です。

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