とびだせ!トラぶる花札道中記

概要

『とびだせ!トラぶる花札道中記』は、TYPE-MOONが展開するビジュアルノベル『Fate/stay night|Fate_stay_night』に基づいた花札ゲームであり、PlayStation Portable専用に制作されています。この作品は、元々『Fate/hollow ataraxia|Fate_hollow ataraxia』内に存在したミニゲーム「トラぶる花札道中記」をベースにし、新たな要素やストーリーが加えられています。また、このゲームの続編として『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』も存在し、本記事ではそれに関しても触れています。

ゲームでは、プレイヤーは『Fate/stay night|Fate_stay_night』のキャラクターたちからチームを選び、花札のルール「こいこい」を用いて対戦します。イラストはゲストイラストレーターによるもので、華やかなビジュアルが特徴です。タイトルに含まれる「トラぶる」は、シリーズ内の「タイガー道場」に登場する藤村大河とイリヤスフィール・フォン・アインツベルンに由来しています。ストーリーもこの「タイガー道場」の世界観を踏襲しており、シリーズの様々な要素が融合しています。

本作品は単独での販売はされておらず、特典としての位置づけが強いのが特徴です。

トラぶる花札道中記

最初にリリースされたのは2005年10月28日の『Fate/hollow ataraxia|Fate_hollow ataraxia』内のミニゲームであり、特定の条件を満たすことでプレイ可能になります。2006年には拡張パッチ「トラぶる花札道中記EX」が登場し、新しいチームや調整が加えられました。このパッチは、コミックマーケット70で初めて配布され、後に公式ウェブサイトでも入手可能となっています。

とびだせ! トラぶる花札道中記

2007年4月19日にリリースされたこのタイトルは、PlayStation 2専用ソフト『Fate/stay night|Fate_stay_night [Réalta Nua]』の特典として提供されました。基本的にはPC版を基にしていますが、フルボイス化され新たなキャラクターが追加されています。また、2012年にはPlayStation Vita版『Réalta Nua』購入者向けに無料でダウンロード可能なプロダクトコードも配布されました。

とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦

続編として登場するこの作品は、完全な新作です。登場するキャラクターやBGM、CGなどが一新されており、前作とのルールは共通するものの、「タイガー道場」の藤村大河とイリヤスフィールは登場しない独自のストーリーが展開されます。

ゲームシステムとモード

このゲームの主なルールは、持ち点12文を基に役を成立させることで得点を稼ぎ、勝利を目指すことです。役には、五光や猪鹿蝶などがあり、場札や手札の色で同じ月の札を示すことができます。

また、各チームには「宝具」という特別な技が設定されており、キャラクターごとに異なる効果を持つことが特徴です。宝具を発動するための条件や消費MPが設定されており、対戦の戦略に大きく関与します。

さらに、チームには「令呪」使用権があり、負けた際に対戦をやり直すための権利として機能します。モードは「トラぶるモード」「のーまるモード」「ふりー対戦」「通信対戦」の4つに分かれ、特にストーリーを進める要素が強められています。

あらすじと登場キャラクター

「トラぶるモード」では、衛宮邸の道場でイリヤスフィールが藤村大河に出会い、聖杯戦争へと繰り出します。一方「のーまるモード」や「すとーりーモード」では、聖杯温泉が登場し、様々なキャラクターたちがそれぞれの思惑を持って温泉を目指します。

結論

『とびだせ!トラぶる花札道中記』は、ビジュアルノベル『Fate/stay night|Fate_stay_night』の魅力を花札ゲームの形で再構築した作品です。魅力的なキャラクター、独特のルール、そして豊かなストーリー展開は、シリーズファンのみならず多くのプレイヤーに楽しさを与えることでしょう。

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