とやま城郭カード

とやま城郭カードの概要

とやま城郭カードは、富山県砺波市が発行するトレーディングカードであり、富山県内に存在する94カ所の城郭や城跡、さらには県内にゆかりのある武将6人をテーマにした合計100種類以上のカードで構成されています。この取り組みは、地域の文化財に対する関心を高め、保護についての意識を啓発することを目的としています。

発行の背景

このカードは、2018年に砺波市教育委員会の手により、最初の50ヶ所の城を選定し、市民が文化財に触れられる新たな方法として発表されました。選ばれた城は、松倉城や高岡城、庄ノ城など、国や県、市、町の史跡として認定されている著名な城跡だけでなく、未指定の古国府城のような城郭遺跡も含まれています。富山県内には現在、知られているだけでも400ヶ所以上の城跡が存在しており、このトレーディングカードはそのうちの約四分の一の城をテーマにしています。

カードの仕様

カードのサイズは縦62mm、横88mmで、表面には城の名称とその写真、文化財の分類が印刷されています。裏面には、城の種類（例えば平城、平山城、山城など）、別称、所在地、規模、城主、見どころといった詳細な情報が記載されており、城の魅力を伝える内容となっています。

カードの入手方法

このカードは、砺波市埋蔵文化財センター「しるし」で入手することができますが、特定の条件をクリアする必要があります。それは、必ず一度は対象となる城跡を訪問し、カメラやスマートフォンで城の碑や解説板、またはその城に関連する遺構を撮影して、センターの職員に提示することです。この仕組みは、訪問者に直接文化財に接触する機会を与え、理解を深めることを目的としています。

特別バージョンの発行

「No.38増山城」は、特に人気が高く、初期の配布分がすぐに無くなったため、2020年の12月24日には「特別バージョン（桜色）」が発行されました。このように、カードのコレクションは時折拡充され、新たなデザインや仕様が登場することもあります。

第二弾の発行

2024年4月には、さらに新たに44ヶ所の城郭や武将に関連したカードが追加され、「とやま城郭カード第二弾（No.51〜100）」が発行される予定です。これにより、計100種類のカードが揃うことになります。

まとめ

とやま城郭カードは、富山県の魅力的な城郭を知るための貴重な資料であり、同時に地域の文化財を守るための重要な取り組みの一部です。市民が自主的に文化財に触れる機会を増やし、地域の歴史を深く理解する手助けとなることでしょう。興味を持った方は、ぜひ実際に城に足を運び、カメラを片手に新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。

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