とりまラジオ

「とりまラジオ」は、大分放送（OBSラジオ）で2016年 9月26日から2022年 9月22日まで放送されていたラジオ番組です。主に大分県内の中学生や高校生を対象とし、彼らの日常や関心事を積極的に取り上げることをコンセプトとしていました。番組名の「とりま」は、若者言葉としても使われる「とりあえず、まあ」の略語からきています。本稿では、期間中に並行して放送された関連番組「とりま日曜のお昼に中高生の声を届けるラジオ」についても記述します。

番組の特色と主なコーナー

本番組の大きな特色は、実際に街頭に出て中高生にインタビューを行う点にありました。メインコーナーの「こげなん中高生見っけ♪」では、トピッカーキャスタードライバーが大分県内、特に大分市内で見かけた中高生に声をかけ、学校生活、部活動、趣味、友人関係、あるいは恋愛事情など、様々なテーマについて率直な意見を聞き出しました。これらのインタビューは、OBSのアナウンサー陣（小田崇之氏、渡邉敬大氏、賎川寛人氏）やお笑いコンビの野良レンジャー（竹尾悠兵氏、首藤将太氏）といったパーソナリティーがスタジオで受け、会話を広げていました。2018年4月以降、放送形式が公開放送に変更されてからは、多くの場合、J:COMホルトホール大分前の芝生広場でインタビューが実施され、スタジオのパーソナリティーがその様子を見守りながら進行するというスタイルが採られました。また、「とりま調査」のコーナーでは、中高生の間で流行している様々な事柄（モノやコト）に焦点を当て、その背景や実態を探りました。

放送形態の変化と動画配信

番組は生放送を基本としていましたが、放送形態は何度か変化しました。2018年4月からは、OBSラジオでのオンエアに加え、J:COM大分のコミュニティチャンネル「J:COMチャンネル大分」でも同時に放送されるようになり、ラジオとテレビの両媒体で視聴可能となりました。この変更と同時に、放送スタジオもOBSラジオの社屋から、J:COMホルトホール大分内にあるJ:COMホルトホールスタジオへと移転し、ガラス張りのスタジオからの公開放送形式が導入されました。また、生放送時にはスタジオ内の様子が動画配信サイトを通じてリアルタイム配信されていました。当初はUstream、その後FRESH LIVEで配信され、2019年2月4日からはLINE LIVEにプラットフォームが変更されました。FRESH LIVEでの配信時には、本放送の前に「0時限放送」、終了後に「放課後放送」といった独自の延長配信が行われることもありましたが、2018年4月以降は、J:COM大分や動画配信でのみ視聴できる本編前の10分間が「0時限放送」として残り、放課後放送は廃止されました。しかし、2019年4月からは、後番組の放送時間延長の影響を受け、LINE LIVEでのスタジオ配信自体が終了しています。

放送時間と出演者

「とりまラジオ」の放送時間は、番組開始の2016年 9月26日から2021年9月までは、毎週月曜日から木曜日の16時20分から16時40分までの20分間でした。2021年10月からは放送時間が変更となり、毎週月曜日から木曜日の16時30分から17時までの30分間に拡大され、この時間帯で2022年 9月22日の最終回を迎えました。

番組のメインパーソナリティーは、OBSアナウンサーの小田崇之氏、渡邉敬大氏、賎川寛人氏が曜日ごとに担当しました。また、お笑いコンビの野良レンジャー（竹尾悠兵氏、首藤将太氏）もレギュラーとして出演し、番組にユーモアを加えました。その他、街頭でのインタビューを担当したトピッカーキャスタードライバーも番組を支える重要な存在でした。

特別番組

「とりまラジオ」は、通常放送に加え、いくつかの特別番組も企画・放送しました。例えば、2017年 8月4日には「オロナミンC presents とりまラジオ文化祭inサマーフェスタ!2017」がOBS納涼ひろば会場から生放送され、学生バンドの演奏などが披露されました。同年12月16日には、大分駅前特設ステージから「とりまラジオカラオケグランプリinクリスマスマーケット」を生中継し、地元の中高生が歌唱力を競いました。これらの特別番組は、番組のテーマである「中高生」に焦点を当てたイベント形式の内容が多く、リスナーとの交流の機会ともなりました。

番組の終了

若者のリアルな声を届け続けてきた「とりまラジオ」は、2022年 9月22日の放送をもって、惜しまれつつその歴史に幕を下ろしました。

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