FRESH LIVE

FRESH LIVEについて

FRESH LIVE（フレッシュ ライブ）は、サイバーエージェントが手掛けたライブストリーミングプラットフォームです。2016年から2020年まで運営され、主にPCとスマートフォン向けに提供されました。サービスのスタートは2016年1月21日で、当初は「AmebaFRESH!」という名称で、動画配信サービスとして公開されました。これに至った背景には、代表取締役社長の藤田晋が、自身の趣味である麻雀をニコニコ生放送で観る際に、スマートフォンの小さな画面で牌が見にくいと感じたことが影響しています。さらに、ニコニコ生放送がオタクコミュニティ向けに特化していると感じた藤田社長は、より多くの一般視聴者へとアプローチし、特にテレビ離れが進む10代から30代のユーザーをターゲットとすることを目指しました。

運営の移行とリブランド

サービスが始まった後、2016年4月1日には運営がインターネットテレビ局のAbemaTVに移管され、同時に名称も「AbemaTV FRESH!」に変更されました。しかし、AbemaTVとの混同が多発したため、同年6月1日には「FRESH! by AbemaTV」としてリブランドされました。さらに、11月1日には再びサイバーエージェントに事業移管され、「FRESH! by CyberAgent」という名称に変更されました。その後、2018年には「FRESH LIVE」という新しいサービス名に切り替えられました。

サービスの終了と統合

2019年2月12日、FRESH LIVEは新たなチャンネル開設や新番組の作成などの機能を段階的に終了することを発表しました。その後、2020年11月30日にはサービスの完全終了が告知され、サイバーエージェントは子会社のCyberZが運営しているOPENREC.tvとのサービス統合を進めていました。このため、一部のチャンネルは既に新たなプラットフォームであるOPENREC.tvに移行し、配信を開始していました。

多様な配信チャンネル

FRESH LIVEの立ち上げ時には200チャンネルが用意され、芸能人が登場する番組やスポーツ中継、さらには麻雀や犬のコンテンツなど、ジャンルに富んだ内容が提供されました。また、テレビ局やラジオ局、出版社とのコラボレーションでも多彩なコンテンツが展開され、一般のユーザーからの配信チャンネル登録も受け付けていました。かなりの数の審査が行われ、質の高いコンテンツの維持が図られる中、2016年6月には600チャンネルを超えるまでに成長しました。さらに、配信事業者向けに課金機能が設けられ、月額有料チャンネルを開設することも可能となりました。

スタジオの設立と変更

FRESH LIVEの番組は、2014年に運営開始されたネットサービス「AmebaStudio」にて配信されていたスタジオから展開されました。公開スタジオ「AmebaFRESH!Studio」が2015年に原宿にオープンし、その後、運営環境の変化に伴い2016年6月からは「HARAJUKU Abema Studio」と改名されました。

まとめ

FRESH LIVEは、サイバーエージェントによって設立され、若年層を中心に多様なコンテンツを提供するライブストリーミングサービスとして知られていますが、最終的にサービスは終了し、他のプラットフォームに統合されることとなりました。このサービスは、視聴者との密なコミュニケーションを図るための新しい形態のメディアとして、多くのユーザーに親しまれていました。

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