とんねるずのハンマープライス

とんねるずのハンマープライス

『とんねるずのハンマープライス』は、1995年から1998年までフジテレビ系列で放送された公開オークション形式のバラエティ番組です。関西テレビが制作し、一社提供はスポーツブランドMIZUNOでした。番組はとんねるずのふたり、石橋貴明と木梨憲武が司会を務め、視聴者参加型のスタイルを取り入れ、多くの注目を集めました。

番組の概要

この番組は、1994年まで放送された『ねるとん紅鯨団』の後継番組としてスタートしました。番組名は「ハンマープライス」とされ、視覚的には「ハンマープライス」と表示されていました。ハンマーとは、オークションで価格が決定される際に使用される道具で、ハンマープライスはその入札の最終的な金額を示す用語です。

1998年に番組は最終回を迎え、この間の落札総金額はなんと1億3842万7874円に達しました。最終回放送後には、2001年に一夜限りの復活版が行われ、木梨が参加する特別なイベントも目玉となりました。

放送と視聴者の反応

番組は毎週土曜日の23時から30分間放送されており、特に阪神・淡路大震災が発生した1995年の初回では、震災関連番組に変更されるなど、当時の情勢にも左右されました。視聴者からの人気は高く、しばしばオークションでの高額落札が話題となりました。

放送地域に関しては、各地での放送時間が異なるとともに、視聴者からの反響も多様でした。特に関西では,番組自体の作りが地元の視聴者に深く浸透し、多くの支持を得ることに成功しました。

番組のシステムと収益

『ハンマープライス』の特徴的な部分は、著名人から提供される商品やアトラクションをオークション形式で視聴者が競り落とすシステムにあります。各界のセレブたちが提供したユニークな商品に一般視聴者が入札を行い、最高額を提示した購入希望者が商品を獲得する形です。

初期は名の知れた著名人の品々が出品され、高額な落札が頻発しましたが、次第に関西テレビ内部から価格上限を設ける通達があり、最低落札額の設定やじゃんけん方式が採用されるようになりました。しかし、こうした変更が逆に視聴率の減少を招いたこともあって、最終的には再び上限の撤廃が決まりました。収益は阪神・淡路大震災の復興支援に寄付されることが決まり、以後そのモットーが継続されました。

特色ある企画と出品物

番組内では、新春オークションなどの特別編成もあり、豪華賞品の数々が登場しました。出品された商品は、単なる物品だけでなく著名人との交流や登場権など多岐にわたりました。中でも話題となったのは、アーティストの楽器や特別な体験へ参加できる権利など、視聴者にとっては夢のような品々が提供されたことです。また、バラエティ番組らしく、視聴者参加型という特徴を活かし新たなエンターテイメントとしての地位を確立しました。

スタッフと制作

番組の制作には関西テレビが関わり、幅広いスタッフが参与しました。演出・構成には様々な才能が集結し、毎回視聴者に驚きと楽しみを提供し続けました。

結論

『とんねるずのハンマープライス』は、参加型オークションを中心とした新たなバラエティスタイルを名付けた象徴的な番組であり、90年代のテレビエンターテインメントの中でも特に高評価を受けた一作です。視聴者との距離を縮め、共感を呼び起こす企画は、当時の多くの人々の記憶に残る存在となりました。

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