ねるとん紅鯨団

ねるとん紅鯨団の概要

『ねるとん紅鯨団』は、フジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組で、1987年から1994年までの間に放送されました。この番組はIVSテレビと関西テレビが共同で制作したもので、毎週土曜日の23:00から30分間放送になっていました。番組の司会は、とんねるずが務めており、構成・ゼネラルディレクターには伊藤輝夫（後のテリー伊藤）が担当していました。

番組の人気

『ねるとん紅鯨団』は、そのタイトルにユーモアが込められており、前番組『上海紅鯨団が行く』からタイトルの一部を引き継ぎ、とんねるずの倒語「ねるとん」を組み合わせたユニークなものでした。放送開始時は、さまざまなテーマの企画が展開され、その中で特に集団見合い企画が人気を集めました。この企画は好評で、番組全体の視聴率を押し上げ、最高視聴率は24.7%を記録しました。

しかし、1994年に『恋のから騒ぎ』が開始されると、視聴者の流出が起こり、最終的には同年の12月に番組は終了となりました。後の『とんねるずのハンマープライス』は、同じく高視聴率を維持することになり、競争が続くこととなりました。これにより、『ねるとん紅鯨団』の影響力は大きく、特に「ねるとん」という言葉は、集団見合いパーティーの代名詞となりました。

出演者・構成

番組のメインは、もちろんとんねるずの石橋貴明と木梨憲武で、この二人がスタジオでの進行や、参加者とのやり取りを活発に行いました。週替わりのゲストには一般参加者が公募されていました。また、ナレーションには皆口裕子、浅木舞、橋本由香といった声優が起用され、ナレーションはあえて親しみやすい素人感を狙って選ばれたことが特徴でした。

番組の進行

番組は3つのパートに分けられ、最初にオープニングトークを行った後、参加者が自己紹介をすることから始まります。男女の対面後は、自分の特技や趣向をアピールする時間があり、その後はフリータイムで恋愛交流を重ね、最終的には告白タイムに進みます。男性が女性にアプローチし、成立したカップルはその日ごとの結果として紹介される流れが定番でした。

番組の影響

『ねるとん紅鯨団』から派生した言葉も生まれ、多くの視聴者の記憶に残っています。たとえば、「ちょっと待った」といったフレーズは、意中の相手に告白する際、ライバルがいた場合に使われるようになり、今や恋愛のシーンにおいて標準語となっています。また、「ツーショット」という言葉もこの番組が由来となり、特に男女の密接なコミュニケーションを指す際に使用されます。

番組の遺産

このように、豊富な内容で視聴者を楽しませた『ねるとん紅鯨団』は、放送終了後も特番や同じくとんねるずが司会を務める別の番組に影響を与え続けています。また、さまざまなパロディも生まれ、日本のバラエティ文化において重要な地位を占めることとなりました。番組での楽しい思い出や奇想天外なエピソードは、今もなお多くの人々に語り継がれています。

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