どうしよう、わたし/一期一会

チャオ ベッラ チンクエッティのメジャー通算11枚目、全体では19枚目にあたるシングル「どうしよう、わたし/一期一会」は、2016年1月27日にアップフロントワークスのPICCOLO TOWNレーベルより発売されました。このシングルは、メンバー秋山ゆりかの卒業に伴い4人体制へと移行したグループにとって、新たなスタートを切る最初の作品として位置づけられています。

本作は、「どうしよう、わたし」と「一期一会」という異なる魅力を持つ2曲を配した両A面シングルとして発表されました。収録内容は、初回生産限定盤と通常盤AからDまでの計5つの形態で展開されており、それぞれに特徴的な要素が含まれています。

表題曲の一つである「どうしよう、わたし」は、作詞を福田花音（元アンジュルム）が、作曲・編曲をAKIRAが手がけています。この楽曲は、メロディーラインが先に作られ、その後に歌詞がつけられるという、一般的な楽曲制作とは異なるプロセスで誕生しました。もう一つの表題曲「一期一会」は、作詞に三浦徳子、作曲に中島卓偉、編曲に宮永治郎という布陣で制作されています。

さらに、通常盤の各タイプにのみ収録されたカップリング曲「愛のドタン場」も特筆すべき点です。この楽曲は作詞をもりちよこ、作曲・編曲をMt.3が担当しており、通常盤AからDの各盤には、それぞれ異なるメンバー（A：岡田ロビン翔子、B：後藤夕貴、C：橋本愛奈、D：諸塚香奈実）がフィーチャーされたバージョンが収められています。

パッケージとしては、初回生産限定盤には、「どうしよう、わたし」と「一期一会」のミュージックビデオが収録された特典DVDが付属しました。これにより、楽曲の世界観を視覚的にも楽しむことができました。一方、通常盤は、前述のメンバー別「愛のドタン場」が収録されている点が最大の差別化要素となっています。

本作のリリースに至るまでの経緯も多岐に渡ります。2015年9月27日に行われた秋ツアーの初日で新シングルの発売が初めてアナウンスされ、同年10月23日の名古屋公演にて「一期一会」がサプライズで初披露され、同時にタイトルも公表されました。その後、11月3日にはbayfmの公開生放送を通じて「一期一会」がラジオで初めてオンエア。11月29日には、アンジュルム福田花音の卒業公演に合わせて、「どうしよう、わたし」の作詞を福田が担当したことがメディアで報じられ、大きな注目を集めました。さらに、12月9日には岡田ロビン翔子がDJを務めるbayfmの番組で「どうしよう、わたし」の音源が初オンエアされました。発売直前の12月には、日本テレビの朝の情報番組『Oha!4 NEWS LIVE』で「どうしよう、わたし」のミュージックビデオの一部が公開され、同月27日の秋ツアー豊洲PIT公演では「どうしよう、わたし」がライブで初披露されるとともに、「一期一会」のミュージックビデオの一部も初めて公開されました。このように、様々なメディアやライブイベントを通して、発売に向けてプロモーションが展開されていきました。

「どうしよう、わたし/一期一会」は、メンバーの卒業を経て新たな一歩を踏み出したチャオ ベッラ チンクエッティの、4人体制での決意と表現力が詰まった意欲作と言えるでしょう。

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