なかやま牧場

株式会社なかやま牧場の概要

株式会社なかやま牧場（なかやまぼくじょう）は、広島県福山市を拠点とする畜産企業です。1969年に創業し、生産から販売まで一貫して手掛ける独自の経営システム「なかやま方式」を導入しました。このシステムは、1971年に農林大臣賞を受賞するなど、その革新性が評価されています。なかやま牧場では、食肉加工や直販を行い、地元産の肉牛や乳牛を大切に育てながら多岐にわたるビジネスを展開しています。

なかやま牛とは？

「なかやま牛」は、同牧場が肥育した牛肉のブランド名です。主に直営施設で飼育され、厳選された飼料を与えられて育ちます。2013年度には約9,400頭の牛が肥育されていました。こちらの牛肉は、地域の直営スーパーで販売され、顧客に新鮮で高品質な肉を提供しています。なかやま牛には、黒毛和種を使用した「神石牛」、交雑種の「高原黒牛」、そしてホルスタイン種を使用した「加茂牛」が含まれています。

直営スーパーマーケット「ハート」

「ハート」は、なかやま牧場が運営する自社の直営スーパーマーケットです。新鮮な肉や乳製品を中心に、地元の農産物や加工品も取り揃えています。ここでは、なかやま牛を含む高品質な商品を手に入れることができ、多くの地域住民に親しまれています。

乳牛の雄仔牛の肥育

昭和40年代からは、乳牛の雄仔牛に注目し、焼肉用途に適した肉質を持つ牛の肥育を開始しました。これにより、日本初の飼育技術が確立され、柔らかくて脂身の少ない肉を提供する基盤が整いました。

会社の歴史

株式会社なかやま牧場は、1970年に設立されました。最初は個人経営でしたが、1970年に株式会社に組織変更し、「株式会社中山畜産」としてスタートしました。1960年に創業者の中山伯男が、和牛の肥育に着手したことから始まり、その後も様々な成長と変革を経て現在に至ります。

年表

• - 1960年: 創業者中山伯男が和牛3頭の肥育を開始。
• - 1965年: 乳用雄子牛の肉用肥育に着手。
• - 1969年: 肉牛直販店を開設。
• - 1970年: 株式会社中山畜産に組織変更。
• - 1995年: 株式会社なかやま牧場に改名。
• - 2016年: 組織再編により、様々な関連会社を吸収合併。
• - 2023年: 倉敷市に新たに「なかやま牧場 バラ園前店」を開店。

牧場と店舗の展開

なかやま牧場は、広島県内と岡山県内に計3つの直営牧場を運営しています。それぞれの牧場が有機的に連携し、高品質な牛肉を生産するための基盤を築いています。また、スーパーマーケット「ハート」も広島県内及び岡山県内に多くの店舗を展開しており、地域に根差したサービスを提供しています。

このように、株式会社なかやま牧場は、地域社会と密接に関わりながら、安定した品質の肉を供給する企業として成長を続けています。

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