なぜか初恋・南風

なぜか初恋・南風

「なぜか初恋・南風」（なぜかはつこい・みなみかぜ）は、1980年にTBS系列の「水曜劇場」枠（毎週水曜21:00 - 21:55）で放送されたテレビドラマです。放送期間は1980年2月13日から7月16日まででした。

概要

物語の中心となるのは、主人公の梶道子。長年パリで暮らしていましたが、夫を亡くしたことを機に、18年ぶりに自身の生まれ育った東京・日本橋人形町へ帰国します。帰国後、道子は人形町の一角にクレープ店「南風堂」を開業。この「南風堂」を主な舞台として、道子が新しい環境で様々な人々と出会い、人間関係を築きながら新たな幸せを見つけていく姿が、コメディタッチで軽やかに描かれます。

放送結果

豪華キャストを配し、明るいコメディとして放送されましたが、残念ながら視聴率は芳しいものではありませんでした。ビデオリサーチ調べによる関東地方での平均視聴率は9％台と低迷し、当初予定されていた期間よりも早く放送が終了、いわゆる「打ち切り」という形になりました。

キャスト

本作には、当時の人気俳優やベテラン俳優が多数出演しています。

梶道子：森光子
主人公。夫を亡くし、18年ぶりにパリから帰国。
梶駿介：中村敦夫
道子の亡き夫の弟で、梶電機の専務。
めぐみ：大場久美子
藍子：池上季実子
青児：田中星児
国夫：松山英太郎
六郎：左とん平
毬子：松原智恵子
英子：朝丘雪路
一彦：杉浦直樹
梶恭介：広岡瞬
駿介の弟。
梶大介：内田朝雄
道子の義父。
忠八：荒井注
研二：岩谷隆広（現・谷隼人）
玄太：新井康弘
理絵：比企理恵
桃井登美：緋多景子
洋子：増田葉子
六郎の娘。
和田昌子：青木明子
恭介の家庭教師。
玉枝：梶原ますみ
梶家の家政婦。

また、物語の各エピソードに合わせたゲスト出演者も多彩でした。主なゲストとしては、女優の小林幸子（第5話）、国夫の別居中の妻である茅島成美とその息子である柴田裕（第13話）、東八郎や恒吉雄一（第14話）、経済界の大物役で嵯峨善兵（第16話）、当時人気絶頂だった西城秀樹（第17話）、音無真喜子や堀之紀（第21話）、そして平田昭彦（第22話）などが出演しています。

スタッフ

プロデューサー：宮武昭夫
脚本：小野田勇、松原敏春、堀英伸
音楽：萩田光雄
演出：鴨下信一、和田旭、峰岸進、山田護、日向宏之、清弘誠

主題歌

本作の主題歌には、さだまさし氏の楽曲「HAPPY BIRTHDAY」が使用されました。

ネット局

本ドラマはTBS系列で放送され、制作局であるTBSの他、以下の放送局でネットされました。

TBS（制作局）
新潟放送（同時ネット）
北陸放送（同時ネット）
南海放送（同時ネット）
富山テレビ（水曜 22:00からの遅れネット）
* 福井テレビ（水曜 22:00からの遅れネット）

同時ネットで放送された局がある一方で、富山テレビや福井テレビのように、時間帯をずらして放送された局もありました。

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