にのにの

『にのにの』は、漫画家たかちひろなり氏によって描かれた日本の学園を舞台にしたギャグ漫画作品です。

掲載情報

本作は、コミックスマートが運営するウェブコミック配信プラットフォーム『GANMA!』において連載されていました。連載期間は2019年 1月6日から2020年 3月29日までで、毎週日曜日に新しいエピソードが更新されていました。

作品概要と特徴

物語の主な舞台となるのは、一高等学校の2年2組教室です。このクラスに集まる個性豊かな生徒たちの日常が、一話完結形式のショートコメディとして描かれます。毎話ごとに焦点が当たるメインキャラクターが変わるのが特徴で、クラスメイト一人ひとりの個性にスポットライトが当てられます。

作品のギャグテイストは強烈で、特に露骨な下ネタや性的な冗談、いわゆる「エロボケ」が多く含まれており、これが作品全体のユーモアの基盤となっています。

主な登場人物

物語の中心は、一高等学校2年2組の生徒たちです。以下に、特に個性的なキャラクターの一部を紹介します。

花村ひより（はなむらひより）: ポニーテール姿が印象的な女子生徒で、初期エピソードではヒロイン的な立ち位置にいます。時に性的な冗談を口にすることがあり、クラスメイトの工藤公助に対して好意を抱いている様子が見られます。

工藤公助（くどうこうすけ）: 多くのエピソードで主人公を務める男子生徒。常に寝癖があり、感情が表に出にくい無表情な様子から、森川三波からはやる気がないように見られています。彼には姉がいます。

泉誠司（いずみせいじ）: 主人公格の一人である男子生徒。息をするかのように性的な冗談を連発し、他人のリップクリームを不適切な場所に塗ろうとするなど、その言動は周囲から危険視されています。野球部主将の高杉とは親しい間柄です。

森川三波（もりかわみなみ）: ヒロインの一人である女子生徒。座席が泉の前のため、彼の絶えない性的な冗談に日々悩まされており、思わず告訴を検討したこともあります。しかし、冗談の内容に的確にツッコミを入れるだけの知識は持ち合わせています。

杉野竜一（すぎのりゅういち）: 見かけは強面で喧嘩も強い男子生徒ですが、実はお腹が非常に弱く、すぐにトイレに駆け込むため「トイレ番長」の異名を持ちます。

鏡まひる（かがみまひる）・小豆（かがみあずき）: 2年2組に在籍する双子の姉妹。姉のまひるに対し、妹の小豆はツインテールで、幼い体型ながら姉としてのプライドが強いというギャップがあります。まひるは、周囲から妹の名前「小豆」と混同されて「大豆」と呼ばれることもあります。

リンダ・クリフォード: 留学生の女子生徒ですが、クラス内で「林田」と呼ばれるようになります。泉の影響を受け、性的なジョークを言う役割を担うことがあります。

高杉正二郎（たかすぎしょうじろう）: 野球部の主将を務める男子生徒で、泉の友人です。1年生時には既に4割の打率を記録するなど、野球の才能に恵まれています。

伊賀忍（いがしのぶ）: 女子生徒。クラスメイトからは忍者ではないかと噂されていますが、その正体はアンドロイドです。

山宮魔美（やまみやまみ）: 魔女である女子生徒。意識高い系の発言が多く、男女平等を強く主張しますが、その極端な考え方が泉と奇妙な共感を呼ぶ場面もあります。

ゴルゴンディアス: 山宮魔美が召喚した使い魔で、2年2組の一員のように振る舞います。女性が大好きで、女性用の制服を着用しており、一人称は「我」です。

星野雲母（ほしのきらら）: 宇宙人のような独特な外見を持つ女子生徒。クラスメイトの畑をはじめ、他の生徒の記憶を消去する能力を持つようです。

畑寛治（はたかんじ）: 男子生徒。星野を宇宙人だと疑っていますが、そのたびに彼女によって記憶を消されてしまいます。

石田大樹（いしだだいき）: 男子生徒で、畑の親友。花村ひよりからは、魔法少女系の作品を好む隠れたオタクではないかと思われています。

白鳥実（しらとりみのる）: 生徒会長を務める女子生徒。学業優秀、スポーツ万能、裕福という絵に描いたような完璧な人物で、特に際立った体格の持ち主です。

九リンコ（いちじくりんこ）: 女子生徒。その実体は幽霊ですが、誰からでもはっきりと見え、触れることも可能なため、クラスメイトからは幽霊として特別扱いされていません。過去に三波と共に海水浴へ行き、溺死した経緯があります。

清水藍（しみずあい）: 女子生徒。強面の杉野に対しても物怖じしない性格で、背中には刺青があります。

犬飼譲（いぬかいゆずる）: 2年2組に在籍する生徒。しかし、彼はオスであり、入学以来一度も教室に姿を見せず、携帯電話でクラスメイトと連絡を取るという、都市伝説のような存在として描かれています。

その他、明治美子、本田光（黒ギャル）、本田さやか、本田ひろし、本田明、本田勝利、木田まい子（メガネをかけており、ひよりからは苗字を本田だと思われています）など、多くの個性的な生徒が登場し、物語を彩っています。

舞台

一高等学校（にのまえこうとうがっこう）: 本作の主要な舞台となる高校です。物語では、野球部が甲子園予選でマスコミから取材を受けるなど、活発な様子が描かれています。

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