ねこまんが

ねこまんが：こいずみまりの脱力系作品

『ねこまんが』は、人気漫画家こいずみまりによる独特な漫画作品で、竹書房が刊行する『まんがくらぶオリジナル』において初めて登場しました。この作品は、2001年4月号から6月号にかけてパイロット版『はんそくねこまんが』が掲載された後、同年12月号より2013年7月号まで本連載が続きました。

作品の特徴

『ねこまんが』は、「脱力系身辺雑記」として称され、著者の日常や過去の様々な体験を元にしたストーリーを展開します。漫画のスタイルは4コマ形式でありながら、各話は通常1回につき約4ページからなるストーリーが緩やかに続いていく構成になっています。

作品の見た目は、作者の他の作品と比べて簡素な描画が特徴的で、これが親しみやすさを生み出しています。また、作品内の猫キャラクターがメインとなり、物語の中心となるため、タイトルもそこから来ています。ただし、この作品は単なる猫に関するエッセー漫画ではなく、むしろ猫を愛する作者の視点で描かれる日常劇であると言えます。

主な登場人物

『ねこまんが』の登場キャラクターは、ほとんどが猫や犬、オオカミといった動物のキャラクターとして描かれています。主なキャラクターは以下の通りです：

• - 私（作者）：猫の姿で描かれた主人公は、さまざまな日常の出来事を体験し、そのユーモラスな視点を読者に届けます。
• - 妹：作者の実妹で、同じく猫として描かれ、耳にリボンをつけることで区別されています。彼女はしばしば作者に対してツッコミを入れる役割を担っています。
• - 旦那：作者の夫で、人間の姿で描かれます。登場当初はサングラスを着用しており、後に素顔が明かされます。
• - おかん：作者と妹の母親であり、こちらも人間として描かれています。

その他にも、作者の友人や知人が猫や犬、オオカミで描かれることが多く、動物たちが日常生活を彩る要素となっています。

WEB版について

『ねこまんが』は、4コマまんがWEBマガジン「まんがアクセス」において、1996年から不定期に掲載されるシリーズも存在します。このWEB版は1ページ完結のショートショート形式で、掲載される作品は『まんがくらぶオリジナル』の内容とは異なるスタイルを持っています。

書誌情報

『ねこまんが』は、竹書房から発行されている単行本もいくつか存在し、これには前述の「まんがアクセス」掲載作のほか、他の雑誌に掲載された旅行記なども含まれています。

以下は、出版された各巻の書誌情報です：

• - 2003年：ISBN 4-8124-5807-2
• - 2004年：ISBN 4-8124-6057-3
• - 2006年：ISBN 4-8124-6420-X
• - 2007年：ISBN 4-8124-6727-6
• - 2008年：ISBN 978-4-8124-6871-5
• - 2010年：ISBN 978-4-8124-7257-6
• - 2012年：ISBN 978-4-8124-7734-2
• - 2013年：ISBN 978-4-8124-8314-5

外部リンク

• - まんがアクセス - WEB版『ねこまんが』を掲載

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