の〜みそこねこねラジオコンパイル

の～みそコネコネ ラジオコンパイル：コンパイルを彩った深夜放送

『の～みそコネコネ ラジオコンパイル』は、かつてラジオ日本で放送されていた30分間のラジオ番組です。深夜時間帯に放送され、ゲーム会社コンパイルの情報やゲームにまつわる様々な企画を展開していました。リスナー参加型のコーナーも多く、親しみやすい雰囲気で多くのファンを魅了しました。

番組の構成と特徴

番組は、コンパイルに関する最新情報や、新作ゲームの紹介などを中心に構成されていました。リスナーからの葉書やメールを紹介するコーナーや、電話をつないでクイズやトークを楽しむコーナーなども人気を博しました。 番組独自のエンディングテーマや、個性豊かなパーソナリティ陣も番組の魅力を高めていました。

番組はいくつかの時期に渡りパーソナリティが交代しています。初期は、声優やゲーム関連の著名人が担当し、番組の中核を担っていました。特に、後期のパーソナリティであるコンパイル社員の北出マン（北出和彦氏）と、声優の柳瀬なつみ氏（現：やなせなつみ氏）のコンビは、番組を代表する存在として親しまれていました。さらに、『ぷよぷよSUN』でアルル・ナジャ役を演じた小沢ミナコ氏が加わった時期もありました。

番組内では、北出マンをフィーチャーした挿入歌『戦え!!北出マンのテーマ』も制作され、シングルCDとして発売されるほどの人気となりました。この曲は、番組を象徴する楽曲として多くのリスナーに記憶されています。

多彩なコーナー

番組には、様々な趣向を凝らしたコーナーがありました。リスナーが投稿した詩を朗読するコーナーや、ゲームに関する様々な情報を紹介するコーナー、電話でリスナーとクイズやおしゃべりを楽しむコーナーなど、バラエティに富んだ内容で構成されていました。

後期には、北出マンと小沢ミナコ氏をメインとした、ユニークな設定のコーナーも登場しました。リスナーからの質問に答えるというシンプルな形式ながら、個性的なキャラクター設定と、ユーモラスなやり取りが人気を集めました。

代表的なコーナーを挙げると以下の通りです。

わたしの詩集: 朗読コーナー。パーソナリティがリスナーから寄せられた詩を朗読していました。朗読担当者は時期によって異なり、初期には河野上和廣氏、三石琴乃氏、仁井谷正充氏などが、後期には柳瀬なつみ氏が担当していました。
カーくんの耳: よろず情報投稿コーナー。リスナーから様々な情報を募集するコーナーでした。
幕の内コンパイル: コンパイルに関する情報コーナー。新作ゲームやイベントなどの情報を紹介していました。
電話でチャレンジ: 電話をつないでリスナーとクイズやお話を楽しむコーナーでした。
パステルトーン: リスナーから送られた日記を柳瀬なつみ氏が読むコーナー。
爆笑日本横断: 毎回決められたお題にちなんだ答えをリスナーから募集するコーナー。
GOD北出マ: 北出マンがリスナーからの質問に答えるコーナー。北出マンを「GOD北出マ」、小沢ミナコ氏を「ママ」とする設定のスナックを舞台にした、ユーモラスなコーナーでした。

番組の終焉とコンパイル

『の～みそコネコネ ラジオコンパイル』は、1998年1月に終了しました。番組終了から約2ヶ月後の1998年3月、スポンサーであったコンパイルは和議申請を行い、その後解散という道を辿ることになりました。番組とコンパイルの運命は、密接に絡み合っていたと言えるでしょう。

同時期には、田中勝己氏による別のゲーム情報番組「電脳玉手箱～田中勝己のゲームバスターズ～」も放送されており、当時のゲーム業界の活況を反映する番組の一つでした。

参考文献

番組の内容を知る上で、以下の書籍が参考になります。

『'96ぷよマスターへの道』勁文社、1996年
『セガサターン ぷよぷよSUN公式ガイドブック』コンパイル、1997年
ゲークラ編集部編『コンプリート・コンパイル』ビー・エヌ・エヌ、1998年
* 『アニラジグランプリ』（季刊誌）オプトコミュニケーションズ

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