のるねっとKUJI

久慈市民バス「のるねっとKUJI」について

久慈市民バス「のるねっとKUJI」は、岩手県久慈市が運営する自治体バスです。愛称の「のるねっとKUJI」は、市民からの公募によって決定しました。このバスは、ジェイアールバス東北が久慈地区のローカル線から撤退したことを受けて、その代替として運行を開始しました。

運行体制

運行は、岩手県北自動車、ヒカリ総合交通、三河交通観光、三陸観光の4社に委託されています。当初は3社でしたが、後に三河交通観光が加わり、一時撤退していた三陸観光も一部路線を担当する形で運行に復帰しました。特にヒカリ総合交通が担当する路線では、県内初の大型ノンステップバスが導入され話題となりました。ただし、久慈地区で岩手県北バスが運行する大野線は、「のるねっとKUJI」ではなく、岩手県北バスの路線バスとして運行されています。

歴史

国鉄バスからJRバスへ

久慈市内では、かつて国鉄バス、その後JRバス東北が長年運行を担っていました。しかし、利用者の減少により、JRバス東北は赤字路線の維持が困難になりました。そこで、1996年に一部路線を廃止し、久慈市に路線免許を譲渡しました。その後、久慈市がJRバス東北に運行を委託する形をとり、路線の体系は維持されました。

市民バスへの移行

2005年、JRバス東北が山根線を廃止するとともに、他の路線の運行委託料の引き上げを求めたため、久慈市は他社への運行委託を決定しました。これにより、2005年4月1日に久慈市民バスが運行を開始しました。

運行体制の変遷

2008年4月1日には、JRバス久慈地区ローカル線の全線廃止に伴い、運行区間を拡大し、愛称を「のるねっとKUJI」として運行を開始しました。2011年には、運行経路と回数を見直し、上限運賃を500円としました。また、三陸観光が一時運行から外れ、三河交通観光が新たに加わりました。2019年には、路線を再編し、三陸観光が再び運行に加わりました。2020年には、三陸沿岸道路の開通に伴い、一部停留所が変更となりました。

現在の路線

現在、以下の路線が運行されています。

侍浜線: 三陸観光が運行。
久慈駅を起点に、侍浜地区を結ぶ路線。曜日によって経路が異なります。
川代線: 三河交通観光が運行。
久慈駅と陸中川代を結ぶ路線。
新町線: ヒカリ総合交通が運行。
久慈駅を中心に、新町地区を巡回する路線。
日吉循環線: 三陸観光が運行。
久慈駅を発着点とし、日吉地区を循環する路線。
山根線: ヒカリ総合交通が運行。
久慈駅と山根地区を結ぶ路線。
山形線: 三陸観光が運行。
久慈駅と陸中山形を結ぶ路線。
久慈海岸線: 岩手県北バスが運行。
久慈駅と野田港を結び、小袖海岸を経由する路線。

過去の路線

かつては以下の路線も運行されていました。

侍浜夏井線: 2019年に廃止。侍浜線、川代線などを統合した路線でした。
津内口線: 2008年に廃止。新町循環線と統合されました。
川崎町循環線: 2011年に廃止。新町線、日吉循環線の一部に引き継がれました。
新町循環線: 現在は新町線として運行しています。
日吉循環線（久慈商業高校経由）: 久慈商業高校の統合に伴い廃止されました。
根井線: 2019年にデマンドタクシーに転換されました。

車両

様々なタイプのバスが使用されています。

その他

久慈海岸線では、岩手県北バスが発行するバスカードが利用可能です。

関連情報

ジェイアールバス東北久慈営業所
自治体バス

外部リンク

久慈市 路線バスの時刻と運賃
デーリー東北「市民バス「のるねっとKUJI｣運用を開始」（2008/04/02）

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