のれん太平記

のれん太平記

『のれん太平記』は日本のテレビドラマで、1964年4月から1966年4月までフジテレビ系列で放送されました。この作品は、大正製薬の一社提供によるもので、全5シリーズにわたって放送されたことが特徴です。各シリーズはそれぞれ異なる商店を中心に家族の物語を描いています。

放送期間とシリーズ概要

本作は、放送スタート前から高い注目を集め、5年続いた『東芝土曜劇場』の後を引き継ぐ形で始まりました。主に毎週土曜日の夜8時から56分間放送され、多くの視聴者に親しまれました。

第1シリーズ

最初のシリーズは1964年4月18日から1964年10月10日までの期間、ひも屋「神前」を舞台にしています。
主演は加東大介が演じる庄兵衛であり、彼の妻春子を演じたのは乙羽信子です。他にも沢村貞子や飯田蝶子など実力派の俳優陣が揃い、家族の絆と日常を描いていきます。

第2シリーズ

続いて、第2シリーズは1964年10月24日から1964年12月26日まで放送され、大阪から東京に進出したうどん屋「いこま」を背景にしています。ここでは、乙羽信子が生駒蓮子として再登場し、家族の運命が交錯するドラマが展開されました。

第3シリーズ

1965年には第3シリーズ「新・のれん太平記」が登場し、花屋「花源」を舞台に繰り広げられる物語が描かれました。主演の飯田蝶子や沢村貞子、加東大介などが再び集結し、視聴者に深い感動を与えました。

第4シリーズ

第4シリーズは1965年7月3日から10月30日まで放送され、横浜の洋品店「倫敦商会」が舞台です。このシリーズでは森光子が主演し、登場人物たちのやり取りや葛藤が観る者の心をつかみました。

第5シリーズ

そして最終の第5シリーズは1965年11月6日から1966年4月30日まで放送され、浅草のせんべい屋「苦楽堂」が舞台になります。このシリーズも、飯田蝶子や加東大介といった人気キャストが揃い、家族の歴史と店の繁栄が描かれました。

共通スタッフ

本作の脚本は西島大と矢代静一が手掛け、演出は吉岡哲雄が担当しました。制作はフジテレビと東宝が行っています。

休止

注目すべきは、第1シリーズと第2シリーズの間にあたる1964年10月17日に、東京オリンピックの中継があったため放送が休止された点です。

まとめ

『のれん太平記』は、異なる時代背景を持つ家族の物語が美しく描かれた作品です。その内容は、人々の思いや願いが交錯し、時には心温まるドラマを展開し、多くの視聴者の心に残る名作となりました。

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