はくぶん

株式会社はくぶん

概要

大阪府門真市に本社を構える株式会社はくぶんは、日本の教育現場、特に小学校で使用される教材の企画、製造、および販売を主要な事業とする企業です。かつては中学校向けの教材も取り扱っていましたが、現在では小学校向けに特化した事業展開を行っています。長年にわたり教育分野に貢献しており、質の高い教材開発を通じて児童の学びを支援しています。

事業内容

株式会社はくぶんの事業の中核は、小学校向け教材の提供です。算数、国語、理科、社会といった主要科目はもちろん、図画工作、音楽、体育など、幅広い分野に対応した教材を開発・供給しています。教育課程の変更や時代のニーズに応じた新しい教材の開発にも積極的に取り組んでおり、教員や児童にとって使いやすく、効果的な学習を促進する製品づくりを目指しています。過去には中学校向けの教材も手掛けていましたが、経営戦略の見直しにより、現在は小学校分野に経営資源を集中させています。

沿革

株式会社はくぶんの歴史は、1955年1月に大阪市上本町にて教材販売を個人事業として開始したことに遡ります。その後、事業の拡大に伴い、1957年8月には法人化され、株式会社博文社として設立されました。事業がさらに発展する中で、教材の企画・製造部門と販売部門の機能分化が進み、1969年12月には企画・製造を専門とする子会社として、株式会社博文教材研究所が設立されました。

1980年代後半には、企業のイメージを刷新し、より現代的な企業姿勢を示すためのコーポレートアイデンティティ（CI）導入が行われました。このCI導入に伴い、1989年1月には主要な企業名の変更が実施されました。親会社である株式会社博文社は、より親しみやすい「株式会社はくぶん」へと商号を変更し、企画・製造を担っていた株式会社博文教材研究所もまた、「株式会社はくぶん研究所」へと名称を改め、現在の企業体制が確立されました。これらの変遷を通じて、同社は教育分野における専門性を高め、事業基盤を強化してきました。

事業所

株式会社はくぶんは、本社機能に加え、全国の教育現場にサービスを提供するための複数の事業所を展開しています。主要な事業所は以下の通りです。

• - 本社: 大阪府門真市
• - 東京支店: 東京都足立区
• - 九州支店: 佐賀県鳥栖市
• - 大東流通センター: 大阪府大東市
• - はくぶん研究所: 大阪府門真市

これらの拠点を通じて、教材の企画、製造、物流、販売、研究開発といった企業活動が行われ、全国の小学校への教材供給体制を構築しています。

補足

株式会社はくぶんの旧社名は博文社ですが、東京都に存在する出版社である博文館新社とは、名称が類似しているものの、資本関係を含め一切の関連がありません。両社は独立した異なる企業です。

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