はじまりのうたが聴こえる

はじまりのうたが聴こえる

「はじまりのうたが聴こえる」は、華原朋美がリリースした28枚目のシングルで、2015年5月20日にユニバーサルJより発売されました。この曲は、華原にとって2年ぶりの新作リリースであり、オリジナルシングルとしては2006年の「あのさよならにさよならを」以来、実に9年ぶりとなります。

楽曲制作の背景

表題曲は、音楽プロデューサー小室哲哉が16年半ぶりに楽曲提供を行ったことが大きな話題となりました。小室哲哉は1998年にリリースされた『nine cubes』以降、華原に新たな楽曲を提供するのはこのタイミングが初めてでした。なお、サウンドプロデュースは武部聡志が担当しており、小室が直接プロデュースしているわけではありません。

キャッチコピーは「デビュー20年目の奇跡。ここからはじまる、新たな旅立ちのうた」とされ、新たなスタートを印象づけるものとなっています。この楽曲は華原本人にとって特別な意味を持ち、2014年のクリスマスにその音源が届きました。

もともと華原は小室に作詞・作曲・コーラス全てを依頼したいと考えていましたが、スタッフの助言を受けて、過去の経験をもとに自らの言葉で作詞することに決めました。この決断は、彼女の新たな一歩を象徴するものと言えるでしょう。

タイアップと特典内容

「はじまりのうたが聴こえる」は、テレビ東京系ドラマ『水曜ミステリー9』のエンディングテーマとしても起用され、実に10年ぶりに同番組とのタイアップを果たしました。楽曲は、同年6月14日のNHK「のど自慢」においても披露され、2006年以来約8年8か月ぶりの出演を果たした華原の姿が見られ、多くのファンに感動をもたらしました。

また、シングルにはカップリングとして、「Dear Friend」が収録されています。この曲はファンへの感謝のメッセージを込めたもので、PVは華原自身が手がけ、20周年ライブでも公開されました。

売上と収録内容

「はじまりのうたが聴こえる」は、総売上枚数が3334枚を記録しました。また、初回限定盤にはこの曲の「Visual Making Film」が収録されたDVDも付属しています。さらに、翌月に発売された華原朋美の20周年記念ベストアルバムには、この楽曲も含まれ、実質的な先行シングルとしての役目も果たしています。

このように、「はじまりのうたが聴こえる」は華原朋美にとって新たなスタートと、彼女の音楽人生における大きな節目となる作品です。

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