はちバス

八王子市地域循環バス「はちバス」

「はちバス」は、東京都八王子市が運行するコミュニティバスの愛称です。正式名称は「八王子市地域循環バス」であり、市民の生活を支える重要な公共交通機関として活躍しています。

概要

八王子市は古くからバス路線網が発達していましたが、近年では路線の再編や減便が進み、市内の交通空白地帯が問題となっていました。そこで、高齢者や障害者、妊婦といった交通弱者の外出を支援するため、八王子市が主体となり、2003年3月21日に「はちバス」の運行を開始しました。

「はちバス」の愛称とシンボルマークは、市報での公募により決定されました。蜂のイラストをあしらった親しみやすいデザインは、車両やバス停など様々な場所で使用され、市民に親しまれています。

運行は全ルート、西東京バス楢原営業所に委託されており、専用車両や乗務員による一元管理が行われています。また、運行経費の一部は八王子市が補助しており、車体には沿線企業などのラッピング広告を掲載することで、経費の圧縮を図っています。

八王子市中心市街地循環バス実証運行

2011年には、八王子駅周辺コースの設置を検討するため、「中心市街地循環バス」として実証運行が行われました。しかし、この実証実験の結果、八王子駅周辺コースは実現には至りませんでした。

その後、2021年には西東京バス楢原営業所により、一般路線としての「八王子市中心市街地循環バス」の実証運行が開始されました。

沿革

2003年3月21日 - 北西部コース運行開始により、「はちバス」開業
2004年3月1日 - 東部コース運行開始
2009年11月25日 - 累計乗客数100万人達成
2011年1月27日 - 西南部コース運行開始、運賃を対距離制に変更、PASMO・Suica導入
2018年12月15日 - 北西部コースを北部コース・西部コースに分割

運行内容

「はちバス」は年中無休で運行されており、運賃は後払い制です。1ドアの小型車両が使用され、ICカードリーダーが設置されています。

運賃・乗車券類

全コース対距離運賃制で、大人の初乗り運賃は100円です。運賃は100円、170円、200円の3段階で、200円が上限となります。小学生は半額、未就学児は無料です。各種障害者手帳の提示により運賃が割引されます。東京都シルバーパスも利用可能です。

現行路線

現在、「はちバス」では以下の4コースが運行されています。

1. 北部コース：西八王子駅 - 東海大学八王子病院
2. 西部コース：北の根東 - 西八王子駅
3. 東部コース：JR片倉駅 - 長沼地区 - 片倉駅
4. 西南部コース：松子舞団地 - 高尾駅

廃止路線

北西部コース（2018年12月15日廃止）

車両

「はちバス」では、白地に蜂のシンボルマークをあしらった専用カラーの小型車両が使用されています。

現行車両：日野・ポンチョ（HX系）ショートボディ
過去の車両：日野・ポンチョ（初代）

「はちバス」は、八王子市民にとってかけがえのない足として、地域社会に貢献しています。

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