はつ恋 (福山雅治の曲)

福山雅治のシングル「はつ恋」について

福山雅治の25枚目となるシングル「はつ恋」は、2009年12月16日にリリースされました。この楽曲はユニバーサルJから制作・発売され、様々な特典が付いた多様なバージョンで販売されました。発売前の2009年11月6日からは着うた配信も開始され、ファンの間で期待が高まりました。

「はつ恋」は、前作「化身」から約7か月を経てのシングルであり、福山が年に二枚のシングルを発表するのは2000年以来9年ぶりのことです。発売時には、初回限定盤としてリリー・フランキーのデザインによる「Tシャツ/ドレスステッカー」付や、Music Clipを収録したDVD付き盤も用意されています。また、通常盤の初回プレス仕様にもリリー・フランキーによるドレスステッカーが付属されており、ファンにとって魅力的な内容となっています。

このシングルはオリコンチャートで初登場1位を獲得し、2000年代の最後における月間シングルチャートでも1位に輝くという快挙を成し遂げました。また、2010年度のオリコン年間シングルランキングでは19位にランクインし、これは福山のシングルが年間ランキングのトップ20に入るのが、2006年の「milk tea/美しき花」以来のことでありました。さらに、2013年にはレコチョクの「初恋ソングランキング」で堂々の1位を記録しました。

収録曲について

このシングルには、福山自らの作曲による主題歌「はつ恋」をはじめ、他に二つの楽曲が収められています。メインの「はつ恋」は、東芝の液晶テレビ「REGZA」のCMソングとしても使用され、美しい記憶をテーマに製作されました。福山が「初」の字を「はつ」と表記した理由は、初体験などを連想させないようにするためとのことです。この曲は彼にとって初めてマイナー・コードのシングルとしてリリースされるものであり、独特のメロディとアレンジが特徴です。

「ON AND ON 09」は、福山の1994年のアルバム『ON AND ON』からのリメイク曲で、より低いキーでアレンジされて収録されています。今回のシングルでは、以前から披露していた演奏を基に、新たな解釈で仕上げられました。バンドのメンバーとのツイン・ギターによる演奏が光ります。

また、「アンモナイトの夢」はインストゥルメンタル曲で、過去の生き物が現在のエネルギー源となっていることをテーマにしたものです。独特の音響効果とさりげないギターのフレーズによって、聴き手に不思議な感覚を与えます。

ミュージック・ビデオとパフォーマンス

初回限定盤には「はつ恋」のミュージック・ビデオも収録されており、監督は小松真弓が務めています。また、この曲は2009年12月31日に放送された第60回NHK紅白歌合戦で、故郷の長崎市から生中継で披露され、多くの観客を魅了しました。使用されたギターは、福山のお気に入りであるギブソン・J-50 '59やギブソン・ES-335（エリック・クラプトンモデル）などがあり、彼の音楽に対する熱意が感じられます。

「はつ恋」は、福山雅治の音楽活動の中で大きな位置を占める作品となっており、シンプルでありながらも深いメッセージを持つ楽曲として、多くのファンに支持されています。

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