はぴひる!

『はぴひる!』は、2004年3月29日から同年9月24日まで、TBS系列の全国ネットで平日の12:00から13:00に生放送されていたお昼の情報番組です。4年間続いた『ベストタイム』の後番組としてスタートしましたが、残念ながら半年という短い期間で放送を終えることとなりました。

番組は、TBSの『アッコにおまかせ!』を担当していたプロデューサー、利根川展氏によって企画されました。しかし、開始当初から視聴率は1%から2%と低迷。番組は、さまざまな構成の見直しを図りました。後半には3%から4%まで上昇しましたが、結果として打ち切りという形になってしまいました。

初期の2週間は、VTRを一切使用せず、テーマに沿って出演者がトークを展開するスタイルでした。また、料理コーナーも設けられていました。その後、番組はテコ入れとして、日替わりで異なるテーマを扱う特集形式へと変更されました。打ち切りが近づくにつれて、ラーメン特集などのグルメ企画が中心になっていきました。

主なコーナーとしては、「あなたのお家査定します」や「日本のお取り寄せ 食べつくし計画」がありました。

番組の総合司会は、長嶋一茂さん、磯野貴理子さん、田中律子さんの3名が務めました。アナウンサーとしては、小笠原亘さん、山内あゆさん、小林豊さんの3名が出演していました。また、レギュラーゲストとして、石黒彩さん、石野真子さん、加藤貴子さん、加藤紀子さん、高畑淳子さん、三船美佳さん、芳本美代子さん、長井秀和さん、矢部太郎さん（カラテカ）など、多くの著名人が出演していました。

番組放送中には、さまざまな出来事がありました。長嶋一茂さんの第一子となる双子が誕生し、その報告を番組内で行いました。田中律子さんは、『王様のブランチ』以来、6年ぶりに昼の番組を担当しました。また、番組の迷走ぶりは、当時とんねるずの石橋貴明さんや伊集院光さんによって、TBSの番組内で揶揄されることもありました。長嶋一茂さんの起用は、主婦層へのアピールを狙ったものでしたが、視聴率は伸び悩みました。これは、以前同時間帯に放送されていた『宮本和知の熱血!昼休み』と同様の状況でした。

番組開始前の告知も、予定通りには進みませんでした。同時期に逝去されたいかりや長介さんの関係者の取材や特集記事が大きく取り上げられたため、番組の告知は小規模な扱いにとどまってしまったという背景があります。この件は、『アッコにおまかせ!』でも取り上げられました。

さらに、当時入社2年目だった藤井健太郎さんが、本番組でプロデューサー兼総合演出を務めながら、AD業務も担当していました。この事実は、佐久間宣行さんのオールナイトニッポン0に藤井健太郎さんがゲスト出演した際に語られました。

『はぴひる!』は、様々な試みが行われたものの、結果的に短い放送期間で幕を閉じることになった番組でした。

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