はぶ三太郎

はぶ 三太郎（はぶ さんたろう）

本名：千葉 潤一（ちば じゅんいち）。1965年3月7日生まれ。東京都出身。

ラジオパーソナリティ、タレントとして活動するはぶ三太郎は、まむしプロダクションに所属しています。駒澤大学文学部社会学科で社会福祉学を専攻し卒業しました。特に知られているのは、俳優でタレントの毒蝮三太夫氏の弟子であることでしょう。所属事務所であるまむしプロダクションでは、自ら社長を務める傍ら、師匠である毒蝮三太夫氏のマネージメントも兼任しています。また、毒蝮氏が主宰する演芸イベント「マムちゃん寄席」ではプロデューサーとして手腕を発揮するなど、多岐にわたる役割を担っています。プライベートでは、師匠の毒蝮氏と同様に、熱心な読売ジャイアンツファンとしても知られています。

来歴

学生時代、はぶ三太郎氏は永六輔氏の舞台を観劇し、その内容に深く感銘を受けました。「ここはこうすれば、もっと面白くなるのではないか」といった自身の考えを綴った手紙を永氏に送ったところ、永氏から毒蝮三太夫氏へ「あの若い者に身の回りの世話を頼んでみたらどうか」という話が持ち上がりました。これがきっかけとなり、はぶ氏はラジオの世界に足を踏み入れることになります。

1991年4月13日、TBSラジオで放送が開始された『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』に、第一回放送からアシスタントとして出演を開始。以降、永六輔氏と共に長年にわたり、ラジオ番組のパーソナリティとして活動を続け、多くのリスナーに親しまれました。永六輔氏が亡くなった後、はぶ氏はインタビューの中で、生前の永氏から贈られた言葉の中で最も印象に残っているものとして、「日ごろ通ういつもの道も、横丁を曲がってごらん。違うモノが見えてくるから」という金言を挙げています。これは、日常の中に潜む新たな発見を促す、永氏らしい示唆に富んだ言葉として、はぶ氏の心に深く刻まれています。

『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』終了後も、永六輔氏の事実上の後継番組とされる『六輔七転八倒九十分』や、自身がメインパーソナリティを務める『いち・にの三太郎〜赤坂月曜宵の口』など、TBSラジオを中心に活動を続けました。テレビ番組では、TBSの『たいむかぷせる』でナレーターを担当したり、テレビ東京の『くらしのワンポイント』に出演するなど、その活躍の場を広げています。

近年では、新たなメディアでの活動も展開しています。2021年1月17日からは、音声配信プラットフォームであるRadiotalkにて、自身のラジオ番組『オヤジラジオ』の配信を開始し、メインパーソナリティとして精力的に活動を続けています。インターネットラジオという形でも、親しみやすい語り口でリスナーとの交流を楽しんでいます。

主な出演番組

土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界（TBSラジオ、1991年4月13日 - 2015年9月26日）
永六輔氏と共に長年担当した代表番組。アシスタントとして番組を支えた。
たいむかぷせる（TBS）
テレビ番組。ナレーターを務めた。
くらしのワンポイント（テレビ東京）
テレビ番組。出演者として登場した。
六輔七転八倒九十分（TBSラジオ、2015年9月28日 - 2016年6月27日）
『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』の後継番組。
いち・にの三太郎〜赤坂月曜宵の口（TBSラジオ、2016年7月4日 - 2017年3月27日）
自身がメインパーソナリティを務めた番組。
オヤジラジオ（Radiotalk、2021年1月17日 - ）
現在配信中のインターネットラジオ番組。メインパーソナリティ担当。

ラジオパーソナリティ、タレント、そして経営者、マネージャー、プロデューサーと、多様な顔を持つはぶ三太郎氏は、永六輔氏、毒蝮三太夫氏という偉大な師匠たちの薫陶を受けながら、独自のキャリアを築き上げています。その温かく、時にはユーモアを交えた語り口は、今後も多くの人々に届けられていくことでしょう。

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