はまぎり (護衛艦)

護衛艦「はまぎり」について

「はまぎり」（ローマ字：JS Hamagiri, DD-155）は、日本の海上自衛隊に所属する護衛艦です。この艦艇はあさぎり型護衛艦の5番艦として、特に優れた性能を持つ艦となっています。艦名の「はまぎり」は「浜に立つ霧」に由来し、その独特な名称は海上自衛隊内でも特異なものです。本艦は、世界初の艦艇用アクティブフェイズドアレイレーダーであるOPS-24を装備している点も特筆に値します。

艦歴の概要

「はまぎり」は1987年1月20日に日立造船舞鶴工場で起工し、1988年6月4日に進水しました。1990年1月31日には完成し、第1護衛隊群隷下に編成された第48護衛隊に配属され、横須賀を母港として任務を開始しました。

初期の活動

就役後、1991年7月にはフィリピン方面での海上実習に参加。この時期は航海技術の向上を目指し、多くの訓練機会を得ます。しかし、1992年8月28日には、給油中に護衛艦「あまぎり」と衝突してしまい、相手艦に大きな損害を与える事故が発生しました。この衝突は海上自衛隊史上最も深刻なものでしたが、幸いにも死傷者は出ませんでした。

軍艦としての活動

1994年には環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加し、その後も様々な演習や訓練に出席。特に1995年から1996年にかけては、定期検査において新たにシースパロー短SAM機を装備しました。

1998年には日露捜索・救難共同訓練に参加し、国際的な協力活動にも貢献しました。2002年には、東南アジア方面へ外洋練習航海を行い、数々の寄港地を訪れるなど、多様な経験を積み重ねています。

最近の活動

近年では、2011年に海賊対処に関する任務に従事し、2014年にはロシアとの共同訓練に参加。2023年5月29日には、韓国の釜山海軍基地に入港し、海上阻止実動訓練に参加しました。このように、護衛艦「はまぎり」は多彩な国際任務を遂行しながら、その任務の重要性を再認識させています。

現在の状態

現在、はまぎりは護衛艦隊第15護衛隊に所属し、大湊を定係港としています。今後もその任務を継続し、海上自衛隊の一員としての役割を果たし続けるでしょう。

歴代艦長

歴代艦長の情報についても、今後の詳細なデータ収集が期待されます。各艦長の指導のもと、艦は多くの歴史を刻んできました。

参考文献

• - 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）

このように、「はまぎり」はその艦歴において数々の任務をこなしており、海上自衛隊として戦略的な役割を担っています。

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