はまゆう (東京九州フェリー)

はまゆう（HAMAYU）

概要

はまゆうは、東京九州フェリーおよび新日本海フェリーが運航する現代的なフェリーです。三菱重工業の長崎造船所で建造され、2021年3月2日に新日本海フェリーの舞鶴・敦賀から小樽・苫小牧への航路で就航しました。その後、同年の7月1日には東京九州フェリーの横須賀 - 新門司航路にも加わり、約21時間で週6便の定期運航を行っています。また、2022年11月3日から2023年5月6日までの期間中、姉妹船と共に舞鶴・敦賀 - 小樽・苫小牧の航路での運航も実施されています。

このフェリーの名前は、横須賀市の花であるハマユウに由来し、「どこか遠くへ」という花言葉から、関東と九州を結ぶ架け橋の役割を込めています。

設計

はまゆうは、最新の設計理念を反映し、特に垂直船首を採用した新型船型が特徴的です。このデザインは、運航効率を高め、波の影響を受けにくい構造を実現しています。また、近接2軸推進の導入により、運航中のエネルギー消費を約6％削減しています。さらに、この船はSOx（硫黄酸化物）排出規制にも対応するため、主機関や発電機関には排ガス浄化装置（スクラバー）が装備されています。

船内設備

はまゆうの船内には、旅客の快適な移動をサポートするために多様な設備が整っています。

船室

様々なニーズに対応するため、5種類の船室に加えてドライバー室も用意されています。船室は、利用者が快適に過ごせるように多様に設計されています。

娯楽施設

船内には、レストランやバーベキューコーナーが設置されており、食事を楽しめるスペースが用意されています。また、露天風呂やプラネタリウムを兼ね備えたシアターもあり、鑑賞体験も提供されています。特に、5階にはレストラン「うらら」があり、タブレットを利用した便利なサービスが提供されています。夏季にはバーベキューガーデンもオープンし、楽しいひと時を過ごすことができます。

各階の施設

• - 6階には、デラックスルームとステートルームのほか、大浴場、露天風呂、サウナ、プラネタリウム、映画上映のできるスクリーンルーム「星空」、スポーツルームがあります。
• - 5階には、ステートルームやツーリストルームのほか、レストラン「うらら」、キッズルーム、フォワードサロン「白南風」が設けられています。
• - 4階では、ペットと一緒に利用できる船室や、ドライバーズルーム、アミューズボックス、ショップなどが用意されており、充実したサービスを提供しています。

特徴的な設備

はまゆうでは、日本のフェリーとして初めてシースルーエレベーターが導入され、このエレベーターはエントランスホールに設置されています。また、3層吹き抜けのエントランスホールは非常に開放的で、多目的イベントステージも備えています。

このように、はまゆうは快適な移動体験とともに、思い出に残る旅を提供するための多彩な設備を整えており、フェリーの新しいスタンダードを築いています。

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