はむこ参る!

はむこ参る!

『はむこ参る!』は、尼子騒兵衛が手がけた漫画作品であり、1990年から1993年にかけて秋田書店の『別冊プリンセス』で連載されました。1996年には朝日新聞社よりあさひコミックスのレーベルで単行本化され、全1巻が刊行されています。また、同作は2005年から2006年にかけて、作画が小倉あん子にリメイクされ、ポプラ社の『プレコミックブンブン』に連載された後、全2巻で再度単行本化されました。さらに、1996年にはこの漫画を基にした劇場アニメも製作され、やすみ哲夫が監督を務めました。

主要キャラクター

本作には魅力的なキャラクターが多数登場します。

宇因奈公子（ういんな きみこ）

本作の主人公で通称「はむちゃん」または「はむこ」。彼女は一見ぽっちゃりした女の子ですが、実は一流の義賊で悪を懲らしめる役割を持っています。おばけや幽霊には恐怖を感じる一面もあり、コミックス版では彼女の叔父が薬局を営んでいることも描かれています。

宗征次（そう せいじ）

横車邸の執事で「宗ちゃん」という愛称で呼ばれています。彼は様々な武器を操ることができる武器オタクですが、武器を持つと破壊衝動にかられてしまいます。趣味としてコスプレを楽しんでおり、横車邸の事件をきっかけに、はむこと相棒としての関係を築くことになります。

横車押三（よこぐるま おしぞう）

大金持ちで「横車のだんな」という愛称を持つ彼は、金を重んじる典型的な守銭奴です。輸入禁止の魚を密輸しようとしたところをはむこに取り戻されるが、根は悪人ではない様子が描かれています。

腹黒悪三（はらぐろ あくぞう）

ベーコンという声優が演じるこのキャラクターも物語に登場し、彼の存在がストーリーを盛り上げます。

平安京子（たいらやす けいこ）

小学四年生で、いつももんぺを着て過ごしている女の子。普段は控えめですが、古典や暗号の話になると「平安お京」として華麗に変身します。

鎌倉蔵男（かまくら くらお）

小学六年生で義賊よい子チームのリーダー。天才的なマジックの腕前を誇りますが、そのプライドの高さがしばしば問題を引き起こすこともあります。

桃山あづち（ももやま あづち）

小学三年生の彼女は、パズルに秀でた才能を持つ女の子ですが、虫に対する恐怖心から常に困惑する場面が多く描かれています。

羽丹羽石人（はにわ せきと）

呪術と心霊の専門家で、埴輪のような顔をした小学五年生です。彼の父への深い慕情が物語に感情的な深みを加えます。

ロカン・ポール3世（ロカン・ポールさんせい）

自称フランスの怪盗ですが、実際は日本に住むキャラ。義賊よい子チームと敵対しながらも、どこか憎めない存在として描かれています。

アニメ版の制作

アニメ版は原作を基にして制作され、多くのスタッフが関わっています。監督兼脚本のやすみ哲夫を始め、音楽、キャラクターデザインを担当したスタッフによって、個性的な世界が形成されています。映像ソフトも販売されており、視聴者に多様な形で作品が届けられています。

このように、『はむこ参る!』はキャラクターの個性豊かさとユーモア溢れるストーリーが魅力の漫画作品であり、多くのファンに愛されています。

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