ひがもえる

ひが もえる

ひが もえる（本名：比嘉 崇、1974年11月4日生まれ）は、沖縄県出身の日本のコメディアンです。沖縄国際大学を中退しており、現在は芸能事務所ソーレアリアに所属しています。お笑い界では、有吉弘行さんや小籔千豊さんと同期にあたります。

来歴

彼のキャリアは、沖縄の興南高校で同級生だった小波津正光さん（通称まーちゃん）と共に始まりました。1994年に「ぽってかすー」というお笑いコンビを結成。これは沖縄の言葉で「間抜け」という意味を持ちます。沖縄時代はFECオフィスに所属し、コンビでは「シーサー比嘉」の名義で活動。沖縄のローカルタレントとして一定の人気を博しました。

転機が訪れたのは1999年。活動拠点を東京に移し、現在の所属事務所であるソーレアリアに籍を置きました。上京後、先輩芸人たちのトークライブ「アニメ会」を観賞したことがきっかけで、アニメの世界に深く傾倒していきます。その情熱は次第に高まり、ついには同人誌制作にまで手を出すほどになりました。

2008年には、相方の小波津さんが沖縄へ戻り再びローカルタレントとして活動することを選んだため、「ぽってかすー」は事実上の活動休止状態となります。しかし、ひがもえる自身は、東京でアニメや秋葉原といった趣味を満喫し続けたいという思いから、東京に留まることを決断。これを機にピン芸人としての道を歩み始めました。以降、主にライブ出演や、得意とするアニメ、アイドルに関連する仕事を中心に活動しています。

人物・芸風

身長は176cm、体重は80kgです。彼の最も特徴的な趣味は、アニメとギャルゲー、そしてそれに関連する同人誌制作です。熱心なSKE48のファンでもあります。同人誌制作では、「ひがスィー」というペンネームを使っていた時期もありましたが、現在は自身の芸名で活動しています。

彼はアニメ好きの芸人が集まるトークユニット「アニメ会」の一員でもあります。「アニメ会」のポッドキャスト番組「アニメ会の『ヲタめし!』」では、彼の滑舌の悪さがしばしば話題となり、リスナーから「比嘉を考える会」宛てに苦情を送ってほしいと呼びかけられるほどでした。滑舌の悪さは、彼の個性の一つとして、しばしばネタやトークの中でいじられています。

ネタは、彼の豊富な漫画やアニメの知識を前提としたものが中心です。特にマニアックな視点からのネタが多く、例えば人気アニメ『ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツ「ジム」になりきった一人コントなどを行います。このほか、手塚治虫作品やハローキティを題材にしたネタも披露しています。

芸名については、2015年4月1日に「比嘉モエル」から現在のひらがな表記である「ひが もえる」に改称しました。

地上波テレビ番組でピンネタを初めて披露したのは、2018年10月20日放送の『有田P おもてなす』（NHK）でした。これは、たまたま彼のライブを観覧した野球解説者の小宮山悟さんが、「あの年齢で独自のネタをやっているのが印象的だった」と推薦したことから実現したものです。

主な出演

ぽってかすー時代
『人類滅亡と13のコント集』（日本テレビ、2005年1月15日）

ピンでの出演
『PLATOn』（J-WAVE、2009年6月16日）- 同じ「アニメ会」のサンキュータツオさんとゲスト出演
『MAG・ネット〜マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ〜』「『プリキュア』シリーズ」特集（NHK衛星第2、2011年月20日）- 「ファンのゲンバ」コーナーで、自身が主催した「プリキュア」オフ会が取材される様子が放送されました。
『下流の宴』（NHK、2011年5月 - 7月）- 居酒屋の客役として出演
『AKBINGO!～あなたも挑戦！AKB検定にファン芸人大集合～』（日本テレビ、2012年5月17日）
『シルシルミシル』（テレビ朝日、2013年7月13日）
『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』（テレビドラマ、2014年3月6日放送、第9話）- 本人役
『有田P おもてなす』（NHK、2018年10月20日）
* 『東京アディオス』（映画、2019年）

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