ひぐらしのなく頃に絆

『ひぐらしのなく頃に絆』

『ひぐらしのなく頃に絆』は、同人サークルである07th Expansionが制作した人気のサウンドノベルゲームシリーズ『ひぐらしのなく頃に』を基にした作品です。このゲームはニンテンドーDS用に開発され、2008年から2010年にかけて全4巻がアルケミストよりリリースされました。略称は「ひぐらし絆」で、タイトルにおいては「な」が赤色、「絆」が青紫色で表現されています。公式ロゴでは絆の部分が薄い水色で描かれており、視覚的にも印象に残るデザインとなっています。

開発背景

最初はPlayStation 2版のみの販売を計画していましたが、『ひぐらしのなく頃に』を楽しむファンの中にPS2を所有していない人が多く、またDSが流行していた2007年に合わせてDS版の開発が決定しました。このような背景から、作品は全4巻に分けられ、各巻には新たな要素が加えられることになりました。これはPS2版の既存ユーザーへの配慮も含まれています。

ゲームの特徴

『ひぐらし絆』は全4巻にわたる物語で構成されており、それぞれ異なる新規ストーリーが用意されています。特に第一巻の『祟』は出題編として、プレイヤーの選択によって展開が異なる形式のアドベンチャーゲームです。新たに導入されたタッチ画面を使用した感情選択システムや、新キャラクターの追加等も行われています。また、グラフィック面でも立ち絵やCG、会話パターンが増加し、フルボイスに対応した新シナリオも提供されています。

各巻の概要

• - 第一巻「祟」: すべて出題編で構成され、選択による分岐が特徴です。リリースは2008年6月26日でした。
• - 第二巻「想」: 登場人物の感情に関連する4つのストーリーが収録され、各編が独立しています。また、BGMも新曲が起用されています。
• - 第三巻「螺」: 新BGMが採用され、新たに追加された詩や物語が展開されます。
• - 第四巻「絆」: これまでの巻の主題歌をアレンジしたBGMが収録され、元の『祭囃し編』のストーリーも含まれています。

各巻には予約特典や限定版特典が用意されており、ファンにとって魅力的な要素が盛り込まれています。

キャラクター

『ひぐらし絆』には、前原圭一や竜宮レナなど、魅力的なキャラクターたちが登場します。物語の中で密接に絡み合い、それぞれが持つ独自の背景やストーリーが展開されます。このキャラクターたちの「想い」が、シリーズを通してプレイヤーに強い感情を与えています。

さまざまな展開

本作は、ゲーム以外にも多数のメディア展開やコミュニティイベントが行われており、ファンの交流の場も広がっています。公式サイトでのイベントや限定グッズの販売、CM制作の募集など、多様な試みがファンの支持を集めています。

『ひぐらしのなく頃に絆』は、サウンドノベルの人気シリーズの新たな一面を伝える作品として、これからも多くのファンに愛され続けていくことでしょう。

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