ひとり街角

『ひとり街角』の概要

小泉今日子が1982年9月21日にリリースしたシングル『ひとり街角』は、アーティストにとって3枚目のシングルであり、初めてのオリジナル曲として注目されました。これまでに彼女は「私の16才」や「素敵なラブリーボーイ」といったカバー曲を発表していましたが、今作では独自の魅力を発揮しています。

曲の背景

この楽曲は、もともと「揺れる街角」というタイトルが検討されていたことが知られています。このタイトルはサビのフレーズから来ており、当初はリリースの際にこちらのタイトルで進める予定でしたが、最終的には『ひとり街角』として正式に発表されました。曲の編曲は竜崎孝路、作詞は三浦徳子が手掛け、作曲は馬飼野康二が担当しています。ストレートなメロディ、魅力的な歌詞、そして小泉の清涼感あふれる声が相まって、多くのリスナーの心をつかみました。

TVランキングでの躍進

『ひとり街角』は、リリースの翌月である1982年10月21日にTBSの音楽番組「ザ・ベストテン」で第10位に初登場し、さらに1982年11月1日には日本テレビ系列の「ザ・トップテン」においても第10位にランクインしました。これにより、小泉今日子は幅広い音楽ファンに認知されることとなりました。

音楽祭での受賞エピソード

楽曲は新宿音楽祭に出演し、見事に金賞を受賞しましたが、特に話題になったのはその授賞式での出来事です。エンディング中に観客から投げられた生卵が小泉の頭に直撃し、周囲は騒然としました。金賞の次点である審査員特別奨励賞を受賞した中森明菜がその後をフォローする形で、場を和ませるエピソードが残っています。このようなエピソードも相まって、『ひとり街角』は人々の記憶に強く刻まれました。

日本レコード大賞の結果

第24回日本レコード大賞では新人賞にノミネートされましたが、惜しくも同数得票ながら堀ちえみに一票差で敗れ、落選となってしまいました。この結果は期待が高まっていただけに、多くの支持者にとって残念なものとなりました。

収録曲の詳細

本シングルの収録曲は以下の2曲です。

• - ひとり街角 (3分07秒)

ウェブオフィシャルでは、この楽曲の代表的な特徴や小泉のボーカルスタイルを強調しています。

• - Teenageどりーむ (3分29秒)

こちらの楽曲も耳に残るメロディを持ち、アレンジは萩田光雄が手掛けています。歌詞はHeartsが担当し、青春の夢を描いた内容になっています。

まとめ

『ひとり街角』は小泉今日子の音楽キャリアにおいて重要な一歩となった楽曲です。オリジナル曲としての登場、テレビランキングでの成功、受賞エピソードなどが重なり、日本の音楽シーンにおける象徴的な一曲として多くの人々の記憶に残っています。1982年の音楽シーンの中でも輝かしい存在であり続けています。

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