私の16才

小泉今日子のデビューシングル『私の16才』

『私の16才』は、1982年3月21日に小泉今日子がリリースしたデビューシングルです。この曲は、1979年に森まどかが発表した「ねえ・ねえ・ねえ」のカバーであり、両曲は共に共通のサビのフレーズを持っています。特に「ねぇ」という言葉が3回繰り返される部分が印象的です。

オリコンチャートの成果

小泉の「私の16才」は、1982年3月29日付のオリコン週間チャートにおいて72位で初登場し、その後最高22位に達しました。このシングルのリリースは、彼女の音楽キャリアにおいて重要なスタートとなりました。

さらに、彼女は音楽番組にも多く出演しました。1982年5月6日にはTBSの『ザ・ベストテン』で三田寛子と共演し、デビュー後早々にテレビでその才能を披露しました。また、4月12日には日本テレビの『ザ・トップテン』で「話題曲コーナー」にチャレンジし、視聴者に強い印象を残しました。

制作背景

この曲の制作に際して、当時ビクター音楽産業のディレクターであった高橋隆氏が大きな役割を果たしました。彼は以前担当していた石野真子のライブでの洋楽ディスコ曲の盛り上がりに感銘を受け、小泉のデビュー曲もそのような盛り上がりを目指すべきだと考えました。そこで、森まどかの「ねえ・ねえ・ねえ」を小泉の所属事務所の社長に提案し、結果としてこの曲がデビューシングルに選ばれました。

制作にあたっては、「詞も曲も編曲も変えないで」という社長の指示があったため、小泉のキーに合わせて録音が行われたとのことです。このプロセスは、他のアーティストの楽曲が環境にどう影響され得るかを示す良い例となっています。

収録曲

『私の16才』の収録曲は以下の通りです：

• - 私の16才（3分44秒）

作詞：真樹のり子、作曲：たきのえいじ、編曲：神保正明

• - 三色れもん（3分23秒）

作詞：荒木とよひさ、作曲：鈴木キサブロー、編曲：萩田光雄

一方、『ねえ・ねえ・ねえ』、森まどかの楽曲も後に触れます。

森まどかの原曲『ねえ・ねえ・ねえ』

`「ねえ・ねえ・ねえ」は1979年4月25日に森まどかによってリリースされた2枚目のシングルです。この曲も印象深いメロディとキャッチーなサビが特徴です。制作にあたって、高橋隆氏は『怪僧ラスプーチン』に触発されたと語っています。

収録曲

• - ねえ・ねえ・ねえ（3分50秒）

作詞：たかはしのりこ、作曲：たきのえいじ、編曲：神保正明

• - マイ・ボーイ（3分33秒）

作詞：竜真知子、作曲：穂口雄右、編曲：渡辺茂樹

また、さまざまなアーティストによるカバーもあり、カルメン・ウォンによる広東語版「狂風」が1984年のアルバム『陪伴我多一次』に収録されています。

このように、小泉今日子のデビューシングル『私の16才』は、彼女のキャリアの礎を築いた記念すべき楽曲であり、音楽業界における重要な出来事の一つとなりました。

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