ひまわり (1996年のテレビドラマ)

連続テレビ小説『ひまわり』

概要

『ひまわり』は、1996年4月1日から10月5日まで放送されたNHKの連続テレビ小説で、全162回にわたりました。このドラマは主演の松嶋菜々子の出世作とも言われており、日本のテレビドラマ史において重要な位置を占めています。

物語は、バブル崩壊による経済の悪化が進む中で、主人公・南田のぞみが自身の家族や仕事の問題に直面しつつ、弁護士として成長していく過程を描いています。彼女は弁護士を志す理由として弟の達也の窃盗事件があることから、法の世界に飛び込む決意をします。

主な舞台

のぞみの司法修習先は福島地方裁判所となっており、劇中に登場する法廷のセットは、実際に福島大学において模擬法廷として使用されていることが特徴です。このドラマは、福島県が重要な舞台の一つとなるのは1986年度の『はね駒』以来のことで、地域の情景が描かれることが多くの視聴者に響きました。

ナレーションを務めたのは萩本欽一で、実際に演じる獣医師のキャラクターとしても登場します。

番組内容

このドラマの特徴の一つとして、次週の予告が導入されたことがあります。また、オープニングにはサブタイトルが設定され、楽曲「DREAMING GIRL」も使用されるなど、視覚と聴覚の両方で視聴者を引き込む工夫がなされています。それに加えて、1996年には平均視聴率が25.5%、最高視聴率は29.6%を記録し、その人気を示しています。

再放送

『ひまわり』は2003年や2022年にはBS2とNHK総合で再放送され、多くの新しい視聴者に再びその物語が届けられました。特に2022年には、松嶋菜々子の魅力を再確認する特番が放送されました。

あらすじ

物語は、平成3年の秋に始まり、バブル崩壊が迫る中で、食品メーカーでOLとして働く南田のぞみが、上司からの異動命令や結婚の難しさに直面することで始まります。彼女は恋人との結婚を望んでいますが、キャリアと家庭の両立を求める中で悩みが深まっていきます。

バブル崩壊と仕事の選択

上司の春日から新しい部署への異動を勧められつつも、結婚を待ってほしいという言葉に心を痛めます。また、家族との関係も描かれており、特に母との絆や弟の問題に触れることで、家庭内の複雑な心理状況が描写されます。

弁護士を目指す理由

達也の逮捕をきっかけに、のぞみは「人の心を救う仕事がしたい」と思い、弁護士になることを決意します。彼女の努力が報われ、司法試験に合格し、実習を開始するものの、さまざまな試練が待ち受けています。

キャラクター

• - 南田のぞみ: ヒロインであり、家庭と仕事の苦悩を背負いながら成長していく姿が描かれます。
• - 南田あづさ: のぞみの母であり、獣医として活躍する一方で、複雑な家庭の事情に悩む姿が描かれます。
• - 南田徹: 家族から離れてしまった父親であり、物語の中で家族の絆を取り戻そうとするキャラクターです。
• - 赤松元基: 弁護士としての修行を経て、のぞみの人生に影響を与える存在です。のぞみに特別な感情を抱きつつ、仕事を通じて様々な出来事に関わります。

終わりに

『ひまわり』は、家庭、仕事、友情といったテーマを通じて、視聴者に考えさせるドラマです。その温かくも厳しい物語は、多くの人々に感動を呼び起こし、視聴者に愛され続けてきました。

もう一度検索