DREAMING GIRL

山下達郎「DREAMING GIRL」詳細解説

1996年5月1日、山下達郎の29枚目のシングル「DREAMING GIRL」がリリースされました。この曲はNHK連続テレビ小説『ひまわり』の主題歌として書き下ろされた作品です。

作詞家・松本隆とのコラボレーション

「DREAMING GIRL」最大の特徴は、作詞を松本隆が担当している点です。山下達郎が長年作詞作曲を自ら手がけてきた中で、作詞の負担の大きさを痛感し、初めて作詞を外部に委託した作品となりました。山下達郎は、長年の作詞活動の中で培ってきた独自のスタイルと、日本語詞を書く際の苦労を吐露。多忙な中で、自身の音楽世界に最も合う作詞家として松本隆氏を起用した経緯を語っています。松本隆氏とのコラボレーションは、山下達郎の音楽キャリアにおいて重要な転換点となりました。

楽曲について

「DREAMING GIRL」は、山下達郎の持ち味である洗練されたメロディーとアレンジが光る作品です。軽快なリズムと、どこかノスタルジックな雰囲気を漂わせるメロディーは、朝の連続ドラマの主題歌として最適な仕上がりとなっています。

「砂の女 (Live Version)」

カップリング曲には、鈴木茂の楽曲「砂の女」のライブバージョンが収録されています。これは、1994年のシュガー・ベイブのアルバム『SONGS』のCD化を記念して行われたライブでの演奏音源です。オリジナルとは異なる歌詞で歌われたこのバージョンは、後にアルバム『Ray Of Hope』の初回限定盤に収録されました。

ミュージックビデオ

「DREAMING GIRL」のプロモーションビデオには、女優のさとう珠緒が出演。山下達郎もシルエットで出演しています。

収録アルバム

「DREAMING GIRL」は、アルバム『COZY』にリミックスバージョンで収録されました。このリミックス版では、ストリングスやパッドの録り直し、ブラスセクションの追加など、楽曲に新たな魅力が加えられています。また、オールタイム・ベストアルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』にも、同リミックスバージョンが収録されました。

シングルとしての評価

「DREAMING GIRL」は商業的な成功という面では、山下達郎自身の期待には届かなかったかもしれません。しかし、松本隆氏との新たなコラボレーションや、楽曲そのもののクオリティの高さを評価する声も多く聞かれます。

収録曲

シングルには以下の3曲が収録されています。

1. DREAMING GIRL (5:07)
2. 砂の女 (Live Version) (6:26)
3. DREAMING GIRL (オリジナル・カラオケ) (5:07)

まとめ

「DREAMING GIRL」は、山下達郎の音楽キャリアにおける重要な作品の一つです。松本隆氏とのコラボレーション、NHK連続テレビ小説の主題歌という役割、そして「砂の女 (Live Version)」の収録など、様々な要素が絡み合った、魅力的なシングルと言えるでしょう。この作品は、山下達郎の音楽性の一面を垣間見ることができるだけでなく、日本の音楽史においても重要な位置を占めていると言えるでしょう。 また、商業的な成功とは別に、音楽的な完成度の高さや、山下達郎と松本隆という二人の巨匠の協働という点で高い評価を受けています。このシングルは、単なる楽曲を超えて、二人のアーティストのクリエイティブな交流の証として、音楽史に刻まれています。

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