ひみキトキトまんが道大賞

ひみキトキトまんが道大賞

ひみキトキトまんが道大賞は、日本の漫画賞の一つで、富山県氷見市で開催されていました。この賞は、2002年に氷見市が市制50周年を迎えるとともに、氷見青年会議所が設立30周年を祝うための記念事業として創設されました。その際、著名な漫画家・藤子不二雄Ⓐが審査委員長を務め、作品の選考に関与しました。

賞の名称は、藤子不二雄Ⓐの自伝的な漫画『まんが道』にちなんで名付けられています。ひみキトキトまんが道大賞は、一般部門（高校生以上）とジュニア部門（中学生以下）の2つのカテゴリーで作品を募りました。この賞は、地域の文化振興や若手漫画家の育成を目指しており、多くの応募者が参加しました。

第1回の授賞式は、氷見市立博物館での藤子Ⓐの原画展に合わせて行われました。以降、第2回までの受賞作品は特別な書籍としてまとめられ、参加者やファンに広く配布されました。受賞作の発表は、氷見市役所が発行する『広報ひみ』や、市の公式ウェブサイト、潮風ギャラリーでも行われていました。

授賞式の開催場所は年によって異なりましたが、第2回以降は「藤子不二雄Ⓐまんがワールド」に関連する行事やイベントが注目され、その際は氷見市内での開催が多くなりました。一方、特に行事がない年は、東京都内のヒルトン東京で開催されることが一般的でした。

しかし、2016年に行われた第15回の受賞作品では、両部門ともに「該当作なし」となり、公式のアナウンスもありませんでした。これを契機に、2017年以降は活動が事実上休止状態に入っています。このことは、地元の文化活動や漫画業界にとっても一つの転機となっており、今後の後継者としての漫画賞に期待する声も聞かれます。

ひみキトキトまんが道大賞についての詳細は、特別委員会によって編纂された『ひみキトキトまんが道大賞入選作品集』などで確認できます。また、日外アソシエーツが編纂した『漫画・アニメの賞事典』も、漫画賞のデータとして参考になります。今後、この賞が再び開催されることを期待しながら、氷見市とその地域の文化振興の動向が注目されることでしょう。

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