日外アソシエーツ

日外アソシエーツ株式会社

日外アソシエーツ株式会社は、東京都品川区に本社を構える出版社兼情報提供会社で、1965年に設立されました。企業の主要株主には紀伊國屋書店が名を連ねており、同社は総発売元としての役割を担っています。日外アソシエーツは、業界関連の主要団体である出版梓会や日本電子出版協会、日本書籍出版協会の会員でもあります。

事業の歴史と変遷

設立当初は、技術資料の輸入業務や技術情報の検索を行っていましたが、後に事業の方向性を変更し、国内の人文社会系に特化することとなりました。これを機に社名を日外アソシエーツに改称し、以来、幅広い分野で文献目録や人名事典、人物情報データベースなどの出版を行っています。

特に、日本の国立国会図書館が監修した『雑誌記事索引／人文社会編　累積索引版』を起点に、図書館向けの参考資料（辞書・事典・書誌・目録・索引など）の出版を継続しています。また、1979年からは経済・産業に関連する記事データベースの制作を開始し、1986年にはオンラインサービス「NICHIGAI ASSIST」を、1997年にはインターネット経由で「NICHIGAI/WEB」を提供し始めました。近年では、特定のWeb APIを利用したデータベースを図書館の蔵書検索システムに統合するASPサービスの提案も行っています。さらに、人名読みふり辞書ファイルなどのデータ販売にも積極的です。

提供しているサービス

日外アソシエーツは、多様なデータベースサービスを展開しており、主なものには以下のようなサービスがあります。

- nichigai/webサービス: 国内で発行された雑誌や論文情報をまとめたデータベースです。国立国会図書館による「雑誌記事索引」の情報だけでなく、同索引に載っていない学会年報や研究紀要、一般誌も掲載しています。

- magazineplus: 雑誌や論文の情報を整理したデータベースで、幅広いジャンルを網羅しています。

- bookplus: 書籍に関する情報を収録するデータベースです。書誌情報のほか、目次や要旨、あらすじ、著者紹介、表紙画像も掲載されています。

- whoplus: 日本人や外国人を対象とした人物情報データベースで、2016年7月の時点でおよそ28万人の情報が収録されています。

- デジタルコンテンツサービス（販売）: 特に『BOOK』データベースは、トーハン、日本出版販売、紀伊國屋書店と共同で構築されたもので、書籍の目次や帯情報を詳細に収録しています。

会社の移転と現在

日外アソシエーツは、2016年に大田区から品川区へ本社を移転しました。この移転により、より便利な場所での業務を続けることができるようになりました。これからも日外アソシエーツは、資料作成と情報提供を通じて、広く社会に貢献していくことを目指しています。

外部リンク

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