ひゃくまんさん

ひゃくまんさん：石川県を彩る福ダルマ

ひゃくまんさんは、北陸新幹線の金沢延伸をきっかけに誕生した、石川県の観光PRマスコットキャラクターです。その愛らしい姿は、石川県の伝統と文化を象徴し、多くの人々に親しまれています。

デザインと特徴

ひゃくまんさんのモチーフは、石川県の郷土玩具である「加賀八幡起上り」です。ダルマのようなフォルムに、加賀友禅や九谷五彩といった石川県を代表する伝統工芸のデザインが施されています。体と眉毛には金箔、ひげには輪島塗が使われ、背中には大きく「石川県」と書かれています。その豪華な装いは、加賀百万石の歴史と文化を物語っています。

誕生秘話と名前の由来

ひゃくまんさんのデザインは、公募によって選ばれました。金沢市出身のグラフィックデザイナー、田中聡美さんの案が採用され、名前は一般公募で寄せられた約5,000件の中から、「加賀百万石」を連想させる「ひゃくまんさん」に決定しました。この名前には、石川県の豊かな歴史と文化を広くアピールしたいという願いが込められています。

PR活動と活躍

ひゃくまんさんは、石川県の観光PRのため、様々なイベントやキャンペーンに登場しています。得意技は「七転び八起き」のポーズで、石川県の不屈の精神を表現しています。また、石川県出身の力士、遠藤関を応援するために考案された「金星」というポーズも披露しています。

知られざる秘密

ひゃくまんさんの身長は175cm、横幅は130cmありますが、県庁のドアを通るために横向きの幅は117cmとスリムになっています。また、当初は首都圏でのPRを目的としていたため、新幹線に乗車することは想定されていませんでした。

グッズ展開と反響

ひゃくまんさんの人気は高く、キーホルダーや絵はがき、九谷焼や金箔の人形など、様々な公式グッズが販売されています。石川県議会からは「かわいくない」といった批判もありましたが、谷本正憲知事（当時）は「奇抜なデザインでいい」と擁護しました。また、ドラマに登場したことで、縁起が良いという評判も生まれました。

ひゃくまんさん小唄

石川県の観光誘客を目的とした動画「いしかわ百万石物語〜ひゃくまんさん小唄〜」も制作されました。松任谷由実さんが作曲を手掛けたこの曲は、石川県の美しい風景を背景に、ひゃくまんさんが観光名所を巡る様子を描いています。

現在のひゃくまんさん

現在、ひゃくまんさんは石川県と東京都に一体ずつ存在し、石川県の魅力を発信し続けています。金沢駅構内やグッズショップにはフィギュアが展示され、観光客の写真撮影スポットとなっています。

ひゃくまんさんは、石川県の顔として、これからも多くの人々に笑顔と感動を届けてくれるでしょう。

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