ひるはぴ

NHK仙台放送局が制作した地域情報番組『ひるはぴ』は、平日のお昼前、主に東北地方のNHK総合テレビで放送されました。この番組は2012年4月3日に放送を開始し、2018年3月22日までのおよそ6年間にわたり放送されました。

前身番組『情報パレット』とその変遷
『ひるはぴ』が始まる前、同じ時間帯では2009年4月から『情報パレット』が放送されていました。しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災は、この番組の内容に大きな変化をもたらしました。震災後の数カ月間、一時的に放送が中断された後、『情報パレット』は「つながろう東北」という副題を付けて再開。放送時間は首都圏の番組とほぼ同じ長さに拡大され、番組の終わりがスムーズに各県のローカル番組につながる編成となりました。この期間、『情報パレット』は被災地の復興に向けた生活情報の発信を主な柱としていました。

『ひるはぴ』へのリニューアル
震災対応に特化した内容となっていた『情報パレット』は、2012年3月19日にその役割を終えました。その後の選抜高校野球による中断期間を経て、2012年4月3日から新たな地域情報番組として『ひるはぴ』がスタートしました。『ひるはぴ』では、引き続き復興に関連する生活情報も提供されましたが、その比重は見直され、一部は各県ごとの番組へ移行するか、放送枠を縮小するなどの形で対応されました。番組の主な目標は、震災以前のような日常的な生活情報に重点を置くスタイルに戻すことに置かれました。また、視聴者から写真などを募集し紹介する「めんこれ」という統一投稿コーナーが新たに設けられ、視聴者参加型の企画も取り入れられました。

放送時間と構成
番組終了時点での放送時間は、平日11時30分から11時54分まででした（これは2013年4月からの変更です）。番組の構成は、11時50分までが東北6県共通で放送されるブロックネット枠、11時50分から番組終了の11時54分までが宮城県域のみに向けたローカル枠となっていました。なお、2013年3月までは、前身の『情報パレット』から引き継ぐ形で、11時05分から放送が開始されていました。

台湾のテレビ局との連携
『ひるはぴ』の放送期間中、国際的な連携も行われました。具体的には、2017年5月22日に台湾の中国電視公司（CTV）との間で、映像コンテンツを相互に交換し、番組内で放送する協定が締結されました。この協定に基づき、月に一度程度の頻度で、双方の文化や暮らしを紹介する映像が番組内で紹介されました。

番組の終了とその後
『ひるはぴ』は、2018年3月22日の放送を最後に終了しました。約6年にわたる歴史に幕を閉じることとなり、これと同時に、それまで番組後半の11時50分から設定されていた宮城県以外の各県ごとのローカル枠も廃止されることになりました。

歴代出演者
番組終了時における主な出演者は、星川幸さん、渡邉智世さん、竹下愛実さんでした。これまでに番組に出演したアナウンサーやキャスターとしては、元仙台放送アナウンサーの柳生聡子さんをはじめ、大友典子さん、天明麻衣子さん、三宅惇子さんなどがいます。

各県の昼前番組
『ひるはぴ』の東北ブロック放送が11時50分に終了した後、宮城県以外の東北各県のNHK放送局では、それぞれの地域に向けた独自のローカル番組が放送されていました。例えば、青森県では『情報ランチ』、秋田県では『エキヨコこまち』、岩手県では『ひるっコいわて』、山形県では『やまモリ!』、福島県では『ひるはぴ福島』が放送されていました。『エキヨコこまち』と『ひるはぴ福島』を除く各番組は、『情報パレット』の時代から継続して放送されていたものです（一部の番組は後に放送開始時間が変更されました）。

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