ぴちょんくん

ぴちょんくん：ダイキンが生んだ人気キャラクター

ぴちょんくんは、ダイキン工業の家庭用ルームエアコン「うるるとさらら」のマスコットキャラクターとして誕生しました。その愛らしい姿は、水滴をモチーフにしており、湿気をイメージしてデザインされています。ぴちょんくんは、単なるマスコットキャラクターに留まらず、テレビCMや各種グッズ展開、さらには音楽活動やロボット化など、多岐にわたる活躍を見せています。

誕生と成長

2000年5月、ぴちょんくんは、ビビアン・スーが出演する「うるるとさらら」のテレビCMに脇役として初登場しました。しかし、そのユニークなキャラクターデザインは、特に20代から30代の女性を中心に大きな反響を呼び、問い合わせが殺到しました。その人気を受けて、2002年10月にはビビアン・スーとの契約満了を機に、CMの主役に大抜擢され、まさに「出世」を果たしました。また、ぴちょんくんの声は、CM監督のいとうゆみこが担当しています。

多彩な活動

2002年6月には、ユニバーサルミュージックからシングル『も～ど～にでもして～』でCDデビューし、オリコン週間シングルランキングで最高18位を記録。2003年からは、タイトー、セガトイズ、ノーベル製菓、ユージンなどからキャラクターグッズが発売され、人気はさらに拡大しました。さらに、2003年11月にはワコールの肌着のキャラクターにも起用され、その人気を不動のものとしました。

ロボット化と劇団活動

2005年11月には、二足歩行ロボット「ロボぴちょんくん」が発表され、その製作はヴィストン株式会社が担当しました。さらに、2008年6月には、ぴちょんくん自らが脚本・演出を手がける「ぴちょんくん劇団」を立ち上げ、新たなエンターテイメントの分野にも進出しました。

ぴちょんくん号

2009年5月7日には、ぴちょんくんのデビュー10周年を記念し、ユーザー参加型キャンペーン「ぴちょんくん号が行く！エコ旅キャンペーン」が開催され、そのキャンペーンに合わせて、トヨタ・iQをベースにした「ぴちょんくん号」が発表されました。この車両は、ぴちょんくんをイメージしたカラーリングが施され、FRP素材のパーツや専用ヘッドライトが追加されています。また、2017年現在では、ぴちょんくん号は計7台まで増車され、中にはピンク色の「おユ(＝お湯)ぴちょんくん号」も存在します。

巨大看板

2016年には、大阪・梅田のシログチビル屋上に巨大看板が設置され、大阪駅の連絡橋などからその姿を目にすることができます。

スポーツイベント

かつて、京セラドーム大阪で開催された阪神タイガース主催試合では、ダイキン工業が冠スポンサーを務め、「ダイキンぴちょんくんナイター」と題したイベントが開催されていました。

ディスコグラフィー

シングル

『も～ど～にでもして～』(2002年6月26日) オリコン18位 10万枚以上の売り上げ
『ウタタウタ』(2003年6月25日) オリコン14位 10万枚以上の売り上げ
『リビング イン ハワイ』(2005年6月15日) オリコン13位

アルバム

『Pichon15祭』(2016年8月3日)

非売品

『こんなんなっちゃった』(2004年) - 2004年12月25日〜2005年3月31日にダイキン製品の購入者向けに配布されたが、後に『Pichon15祭』に収録。

書籍・絵本

『なみだがぴちょん』（いとうゆみこ、2002年11月26日、集英社）
『ぴちょんくんの“うるるん”英会話』（石原真弓、明日香出版社編集部、2004年5月31日、明日香出版社）

まとめ

ぴちょんくんは、その愛らしい姿と多岐にわたる活動を通じて、多くの人々に愛されるキャラクターとなりました。これからも様々な分野で活躍し、私たちを楽しませてくれることでしょう。

外部リンク

ぴちょんくんNOW（ダイキン工業）
ダイキン、「ロボぴちょんくん」発表
ぴちょんくん【公式】 (@daikin_pichon) - X（旧Twitter）

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