ぷらちなロンドンブーツ

ぷらちなロンドンブーツ

『ぷらちなロンドンブーツ』は、1997年10月2日からテレビ朝日で放送された深夜のバラエティ番組で、ロンドンブーツ1号2号がMCを務めた。彼らのユーモアと独特な視点から繰り広げられる企画は、当時の視聴者から多くの支持を集めた。この番組は、前番組『あなあきロンドンブーツ』の後継としてスタートし、ロンブーが自身初の冠番組を得ることとなった。

番組の背景と概要

『ぷらちなロンドンブーツ』のタイトルは、「ぷらち」と「不埒な」をかけたもので、ユーモアの感覚を反映している。前身の『あなあき』では、銀座7丁目劇場での公開収録が中心で、ゲーム企画も人気を博していた。このスタイルは『ぷらちな』に継承され、特に人気を集めた企画「ガサ入れ」は、今やロンブーの代名詞ともなり、多くの視聴者に知られている。

番組は1996年に放送開始し、1997年には放送枠が移動するなど、編成上の挑戦もあったが、高い視聴率を維持していた。最終的には、同班が制作する『ロンドンハーツ』にシフトし、レギュラー放送は終了を迎えたが、年に一度の特番として復活することが続けられた。

人気コーナーの紹介

番組人気の要因は魅力的なコーナーにあった。特に「ガサ入れ」は、男性からの依頼を受けたロンブーが女性の自宅へ家宅捜索に行くというドッキリ仕立ての企画で、浮気の有無を探る様子が視聴者を引きつけた。また、「Not 100 (ノットワンハンドレッド)」や「Bra Bra BRAVO!」など、多彩な企画が展開され、様々な芸人たちと共演することで新たな化学反応を生んだ。

他にも、ザ・ドウプやものまねサバイバー、クリスマス特番など、多くのスペシャル企画が視聴者を楽しませた。特に「ガサ入れ」は、コメディにおける素人いじりの接点を見出し、今後のロンブーの活動におけるスタイルを確立する基盤ともなった。

番組の進化と変遷

放送枠や企画が何回か変更されたが、それでも視聴者の心を掴んでいたのが『ぷらちなロンドンブーツ』であった。2009年のテレビ朝日開局50周年特番では、実質的な復活版としても一時的に放送され、その後も数回特番としての放送が続けられた。特にクリスマス特番では、毎年恒例のイベントとして固定化され、番組の名物となった。

さらに、番組内での独特なカラーやキャラクターは、ロンブー自身のブランドを大きく成長させ、次のステージへとつなげていくこととなった。特に、コントやパロディ企画的な要素を盛り込むことで、幅広い層の視聴者にアプローチし、時代を超えて多くのファンを抱える存在となった。

結論

『ぷらちなロンドンブーツ』は、ロンブーの個性を最大限に引き出したバラエティ番組であり、多くの印象的な企画やキャラクターが形成された。視聴者にとって、ロンブーのユニークな魅力が印象に残り、今もなお様々なメディアで語り継がれている。この番組が日本のバラエティ番組史において果たした役割は、正に特筆すべきものである。

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