銀座7丁目劇場

銀座7丁目劇場について

銀座7丁目劇場は、東京都中央区銀座七丁目に位置し、吉本興業によって運営されていた劇場です。1994年3月27日に開場し、約5年間にわたり、多くの有名なコメディアンを輩出する東京の中心的な舞台となりました。劇場は、吉本の東京進出における重要な拠点であり、多彩な芸人たちがここから巣立ちました。

劇場の開館と特徴

この劇場の設立は、以前に東芝のショールームがあった場所で行われました。開館前は、ラジオ番組の公開録音やアイドルイベントのために利用されていました。劇場のデザインもユニークで、漫画家の赤塚不二夫が手掛けたチラシが印象的です。開館当初、極楽とんぼのマネージャーであった森田耕司が初代支配人を務め、吉本印天然素材やフルーツ大統領などの人気グループが出演しました。

1994年から1999年にかけて、劇場では日々の生放送や公開収録が行われ、地方番組にも多くの影響を与えました。特に関東ローカル番組『ぐるぐる[[ナインティナイン]]』など、数多くのテレビ番組がこの場所から放送されていました。

メンバーの交代

開館初期には大阪からの人気芸人が中心でしたが、時間と共に東京の若手芸人が主役となっていきました。加藤浩次や田村淳といった当時の主力メンバーは、劇場の運営を振り返る中で「無法地帯」や「学校のようだった」と語っています。このように、劇場内の雰囲気は変化し、次第に関西勢と東京勢の力関係が逆転しました。

1999年に劇場は閉館を迎え、その後は建物が立て替えられ、現在ではファッションブランドのZARAが入るビルに変わっています。この劇場の閉館によって、東京吉本の若手芸人たちは帰る場所を失い、各自がさまざまな手段で芸を披露する場を探す苦労を強いられることとなりました。

思い出と評価

銀座7丁目劇場は、ロンドンブーツ1号2号やペナルティなど、巣立った芸人たちにとっては特別な存在であり、思い入れのある場所です。一方で、天然素材のメンバーからは、強制的な東京進出として「失敗した劇場」と批評されることもあり、それぞれの印象が大きく異なっています。

お笑い虎の穴TOKYOのシステム

劇場内には「お笑い虎の穴TOKYO」と呼ばれる独自のシステムが設けられ、芸人のランク分けが行われていました。トップレベルには「GOVERMENT ISSUE」が位置し、各グループがオーディションを通じてランクが決められました。観客と審査員の評価によって各芸人のランクが上昇し、厳しい競争が繰り広げられていました。

出演者の一覧

多くの有名な芸人たちが銀座7丁目劇場に出演しました。中でも、雨上がり決死隊やナインティナイン、極楽とんぼ、ココリコなどのメンバーが挙げられます。彼らの活躍は、いまだ多くのファンに愛され続けており、劇場の知名度を高める一因となっています。

結論

銀座7丁目劇場は、ただのお笑い劇場ではなく、吉本興業が東京での地位を確立した重要な場でした。多くの才能ある芸人がこの場所から世に出て、その後の日本のお笑い文化に大きな影響を与えています。1999年に閉館した後も、その存在感は多くの人々の記憶に残り続けています。

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