へんしん!ポンポコ玉

へんしん!ポンポコ玉

『へんしん!ポンポコ玉』は、1973年4月15日から7月29日までの間、TBS系列で毎週日曜日の19時から19時30分に放映された全15話からなるテレビ[[ドラマ]]です。この作品は、国際放映が制作した特撮ファンタジーであり、特に「変身ブーム」というトレンドを様々な形で取り入れています。しかし、このドラマは通常のヒーローものとは異なり、主人公が異性に変身するのではなく、男女の性が入れ替わるという独特な設定になっています。後年の映画『転校生』と同様のテーマを持ちながらも、実際には登場人物の人格が入れ替わる程度の描写に留まっています。

概要

『へんしん!ポンポコ玉』は、特に子供たちや家族向けに作られた作品で、視聴者に親しみやすいキャラクターやストーリー展開が特徴です。毎回のエピソードには、四代目三遊亭小圓遊や小松政夫、土居まさるといった著名なゲストが出演し、ストーリーを盛り上げました。この作品は、国際放映の「アニクリエーション」としての第2弾であり、同社が過去に制作した『魔人ハンター ミツルギ』に続く作品となります。

特に『ミツルギ』が人形アニメを中心とした戦闘シーンに重きを置いていたのに対し、『へんしん!ポンポコ玉』ではその部分が控えめに描かれています。また、視聴率は芳しくなく、1969年放送の『妖術武芸帳』を除き、最終回となる15回で打ち切られました。しかし、放送終了から10年以上経ってからは、懐かしの番組として『テレビ探偵団』や他の懐古的な番組で再度取り上げられる機会がありました。

ストーリー

物語は、同じ日に隣に引っ越してきた立花家と河井家の二人の中学生、百合と陽一を中心としています。立花百合は美少女でありながら男勝りな性格を持ち、河井陽一は優れた頭脳を持つものの少し気弱な少年です。この二人が、近くの空き地で見つけたたぬきのぬいぐるみ、ペケペケがもたらす赤い玉と青い玉の力を使い、10分間性を入れ替えることになります。これにより、周囲の人々を巻き込む大騒動が展開されます。

特に、ペケペケは宇宙人であり、見た目はたぬきのぬいぐるみのようです。彼からもらったポンポコ玉が魔法のアイテムとなり、一時的な性の入れ替わりを実現します。このような奇妙で面白い設定が視聴者の人気を集めました。

主な登場キャラクター

• - 立花 百合（たちばな ゆり）: 中学生の少女で、ペケペケからもらった赤い「ポンポコ玉」を持つ。
• - 河井 陽一（かわい よういち）: 百合の隣人で、青い「ポンポコ玉」を持つ中学生。
• - ペケペケ: タヌキのぬいぐるみそっくりの宇宙人で、ドル円から「ポンポコ玉」を2人にプレゼントする。
• - 鵜之目 タカ子（うのめ タカこ）: 見た目は口うるさいおばさんで、物語を通じて注目されるキャラクター。

スタッフと音楽

本作品は、プロデューサー古屋克征のもと、音楽を来宮洋一が担当し、撮影や照明等の技術スタッフが力を合わせて制作されました。主題歌は、有名な作詞家と作曲家による作品で、当時の特撮ものにふさわしい明るいメロディが印象的です。主題歌は後にCDとしても発売され、懐かしの名作として取り上げられています。

まとめ

このように、特異な設定や魅力的なキャラクター、記憶に残る音楽が特徴的な『へんしん!ポンポコ玉』は、放送当時の視聴者には少し珍しい作品でありながら、後に懐かしむファンを生むことになりました。時代を経ても色あせないその世界観は、特撮ドラマにおける重要な一ページとして記憶されています。

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