ぼくのぴこ

『ぼくのぴこ』は、2006年9月7日にソフト・オン・デマンドから発売された成人向けOVA作品です。少年愛をテーマにした世界初のショタアニメであり、「シリーズぴこ」の第一作として知られています。正式名称は『シリーズぴこ1 ぼくのぴこ』です。

概要

本作は、ショタアニメシリーズ「シリーズぴこ」の第一作であり、このジャンルのファンにとって記念碑的な作品とされています。制作発表は早い段階で行われましたが、資金面や品質面での問題から発売が遅れました。しかし、発売後にはソフト・オン・デマンドの2006年9月期売上第1位を獲得するなど、高い評価を得ました。

シリーズとしては、2007年4月19日に2作目『ぴことちこ』が発売され、2007年11月8日には『ぼくのぴこ』を一般向けに再編集したバージョン『pico〜ぼくの小さな夏物語〜』が発売されています。

ストーリー

タモツは仕事をサボって海浜公園へ出かけ、双眼鏡で海を眺めていると、全裸で泳ぐ少女を見つけます。見入っているうちに双眼鏡が切れてしまい、少女の姿を見失ってしまいます。

その後、タモツは馴染みの喫茶店に行くと、そこで海浜公園で見た少女が現れます。マスターから、彼女は夏休みに田舎から来た孫のぴこで、喫茶店を手伝っていると紹介されます。人見知りをするぴこと遊んでほしいと頼まれたタモツは、ぴこと公園へ遊びに出かけます。

ぴこの可愛らしさに惹かれていくタモツですが、その時にぴこが男の子であることを知ります。しかし、タモツの心と体はもう止まらないところまで来ていました。

制作の背景

本作は、製作総指揮のとっちんが、インターネット上で可愛い少女の写真を見つけたと思ったら男の子だったという経験から着想を得て制作されました。とっちんは、ショタもののアダルトアニメを制作したいと考え、アダルトアニメのプロデューサーである金子政路との打ち合わせの中で、そのようなジャンルのイラストを見せました。

その後、イラストが彩画堂の同人誌に収録されていた作品だったことが判明し、キャラクターデザインの原案を彩画堂に依頼しました。

とっちんは、ショタの間口を広げるためにぴこに女装をさせたと語っており、可愛いものは性別に関係なく可愛いことを示したかったと述べています。また、金子も、ぴこは性別を超えた究極のアイドルであり、男性に彼のような男の子とエッチなことをしたいと思わせることを前提としていると述べており、キャラクターの設定に時間を費やしたことを明らかにしています。

当初、ぴこにあたるキャラクターは「ぱお」という名前にする予定でしたが、既に別のところで使われていたため、「ぴこ」に変更されました。

反響

おたぽるの穴リスト猫は、本作がショタアニメの名作になったのは、制作者が「よいものを作ろう」という熱意をもってしっかりと作ったからであると評価しています。アダルトアニメファンには歴史を知る上でも見てほしいと述べています。

受賞歴

ソフト・オン・デマンド2006年9月期売上第1位
amazon.co.jpアダルトアニメランキング瞬間順位第1位
amazon.co.jp2006年9月第2週目アダルト部門第1位

関連作品

シリーズぴこ
ぴことちこ

関連項目

ショタアニメ
* ロリショタ（男の娘）

もう一度検索