ぼのぼの (2016年のテレビアニメ)

ぼのぼの (2016年版アニメ)とは

『ぼのぼの』は、いがらしみきおによる同名の4コマ漫画を原作とするテレビアニメ作品です。2016年4月2日からフジテレビ系列などで8分枠の短編アニメとして放送が開始され、フジテレビオンデマンドでも配信されています。2017年には、プラネタリウム向けアニメ映画『ぼのぼの 宇宙から来たともだち』も公開されました。

作品概要

本作は、過去のテレビアニメ作品の雰囲気を受け継ぎつつも、原作に準拠したストーリー構成が特徴です。原作からの多少の改変や、オリジナルエピソード・オリジナルキャラクターの追加も行われていますが、原作の持つ世界観を大切にしています。また、ギャグ色の強いスピンオフ漫画『ぼのぼのs』を原典としたエピソードや、映画『ぼのぼの クモモの木のこと』のオリジナルキャラクターであるポポくんが登場するエピソードも存在します。

制作の裏側

アニメーション制作は、過去の劇場版やテレビアニメ第1作を手掛けたグループ・タックからエイケンに変更となりました。エイケンのプロデューサーであった松下洋子は、当時、ファミリー向けのアニメの原作を探しており、『ぼのぼの』の幅広い読者層と、読後感の良い内容に魅力を感じ、アニメ化に至ったと語っています。

監督の山口秀憲は、原作のファンであり、アニメ化企画を聞いて自ら立候補しました。制作にあたり、山口監督は「地に足のついた実写のようなイメージで作っています」と語り、アニメで説明しすぎると原作の持つ世界観が壊れるため、説明を極力避け、笑いや間、モノローグ、背景を駆使して、原作の世界観を表現することに注力しています。

キャスティングと演技

本作では、過去のアニメ化作品とは異なるキャスティングが行われました。主人公・ぼのぼの役には舞台俳優の雪深山福子が起用され、声優デビュー作となりました。雪深山は、ぼのぼのが「誰」と「何」を話しているのかということに集中し、台詞がリアルタイムの会話になるよう、自然な演技を心がけていると語っています。

また、スナドリネコさんなどを演じる黒藤結軌も、本作が声優デビュー作となります。一部の回では、ゲストキャラクターが登場し、人気声優や有名人が声を当てることもあります。例えば、お笑いコンビ・アンジャッシュの児嶋一哉がテントウムシ役で、CG映画『ぼのぼの クモモの木のこと』よりポポくんがゲストとして登場しました。

プラネタリウム映画

2017年には、『ぼのぼの 宇宙から来たともだち』というプラネタリウム向けのアニメ映画が上映されました。本作は、テレビアニメ第2作をベースに、ぼのぼのと仲間たちが宇宙を探検する様子を描いています。

スタッフ

原作: いがらしみきお
監督: 山口秀憲
シリーズ構成: 広田光毅
キャラクターデザイン: 関口優花
音楽: 若林タカツグ
制作: フジテレビ、エイケン

主題歌

「bonobonoする」（2016年4月 - 2020年12月）
歌: モノブライト
「ぼのぼのロックンロール」（2021年1月 - 2024年6月）
歌: MASOCHISTIC BONO BAND
「The Walk」（2024年7月 - ）
歌：LIL LEAGUE

反響

本作の放送開始前には、過去のテレビアニメ作品をもとにしたLINEスタンプが発売されていたこともあり、本作のキャスティングには賛否両論がありました。しかし、前作よりも原作に忠実な点や、新規層を取り入れるためのゲストキャラクターの起用などが評価され、長寿番組となっています。

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