ま、いいや

クレイジーケンバンド シングル「ま、いいや」

リリース情報と概要

「ま、いいや」は、日本を代表する音楽グループ、クレイジーケンバンド（CRAZY KEN BAND）によって発表された通算16枚目のシングルです。この作品は、2013年1月23日にユニバーサルシグマレーベルからCDシングルとして発売されました。

前作となるシングル「不良俱楽部」のリリースからおよそ1年という期間を経て届けられた本作は、クレイジーケンバンドのその後の活動においても重要な位置を占めることになります。特に、同年にリリースされたオリジナルアルバム『FLYING SAUCER』に先駆けて発表された先行シングルという側面を持っており、アルバムの世界観を予告する役割も担っていました。

また、「ま、いいや」は、特定の映像作品の主題歌として起用されたことでも注目を集めました。その作品とは、2013年1月26日に公開された行定勲監督の映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』です。この映画のために書き下ろされた楽曲は、作品の内容と深く結びつき、映画の雰囲気を彩る重要な要素となりました。

収録曲構成

このシングルCDには、表題曲「ま、いいや」のほか、カップリング曲やユニークなトラックを含む複数の楽曲が収録されています。以下にその詳細を示します。

1. ま、いいや (演奏時間: 4分17秒)
シングル表題曲であり、映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』の主題歌として使用されました。
作詞はクレイジーケンバンドのボーカルである横山剣と、前述の映画監督である行定勲氏が共同で手がけています。
作曲は横山剣が担当し、編曲は横山剣およびギタリストの小野瀬雅生が共同で行っています。
2. SOUL BROTHER (演奏時間: 3分14秒)
このシングルのカップリングとして収録された楽曲です。
作詞・作曲は横山剣、編曲は横山剣と小野瀬雅生によるものです。
3. eye catch -夏･15秒- (演奏時間: 0分23秒)
非常に短い尺のトラックで、曲間などに挿入される「アイキャッチ」的なサウンドピースと考えられます。夏の情景を示唆するタイトルが付けられています。
4. CRAZY KEN BAND's Information (演奏時間: 6分15秒)
クレイジーケンバンドからの告知やメッセージなどが収められたトラックと推測されます。比較的長い収録時間を持っています。
5. ま、いいや（KARAOKE） (演奏時間: 4分17秒)
表題曲「ま、いいや」のインストゥルメンタル（ボーカルなし）バージョンです。歌唱用として提供されています。
6. SOUL BROTHER（KARAOKE） (演奏時間: 3分18秒)
* カップリング曲「SOUL BROTHER」のインストゥルメンタルバージョンです。こちらも歌唱用です。

なお、収録曲全体のクレジットとして「作詞・作曲：横山剣 編曲：横山剣/小野瀬雅生（特記以外）」と記載されていますが、これは表題曲「ま、いいや」の作詞にのみ行定勲氏がクレジットされているため、それ以外の楽曲（SOUL BROTHER、及びカラオケバージョンなど）に対して横山剣が作詞・作曲を行い、横山剣と小野瀬雅生が編曲を行ったことを示すものと解釈できます。

ミュージックビデオの展開

表題曲「ま、いいや」には、楽曲の世界観を視覚的に表現したミュージックビデオ（MV）が制作されました。しかし、このMVは発売当初、公式な公開形態としてはショートバージョンのみがインターネット上などで提供されていました。フルバージョンは一般に公開されず、ファンにとっては完全な映像を視聴する機会が限られていました。

この状態が長く続きましたが、シングルリリースから10年という月日が流れた節目に、状況に変化が訪れます。発売10周年を記念するかのように、突如としてミュージックビデオのフルバージョンが公式に公開されました。これにより、長年フルバージョンを待ち望んでいた多くのファンにとって、ようやく楽曲の映像表現を余すところなく楽しむことができるようになり、改めてこの楽曲への関心が高まる契機となりました。

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