ますこっとたわー

『ますこっとたわー』：日曜朝のバラエティ旋風

1991年4月13日から1992年3月28日まで、TBS系列で放送されたバラエティ番組『ますこっとたわー』。日曜日の未明から早朝にかけて、2時間にわたる笑いとエンターテインメントを提供しました。司会は、個性的なキャラクターで人気のルー大柴と、ちはる。この二人の絶妙なコンビネーションが、番組を盛り上げました。

番組の構成と魅力

番組開始当初は、ゲームやクイズを中心に、女性アシスタントグループ「たわわギャル」を前面に押し出した構成でした。しかし、放送期間中のある時期から、番組構成を一新。カラーの異なる2つのパートに分け、1時間ずつ異なる内容を楽しむことができるようになりました。この変更により、番組はさらに多様な魅力を持つものへと進化していきました。

『ますこっとたわー』の魅力は、なんといってもそのバラエティに富んだ内容です。ルー大柴とちはるの軽妙なトーク、個性的なレギュラー陣の活躍、そして「たわわギャル」たちのフレッシュな魅力が、視聴者を惹きつけました。

個性豊かな出演者たち

司会を務めたルー大柴とちはる以外にも、数多くの個性的なレギュラー陣が番組を彩りました。シティボーイズのきたろう、横浜銀蝿の翔、そしてお笑いコンビキャイ〜ンのウド鈴木など、今となってはベテランとなった芸人たちが、若手時代に番組に出演していました。ウド鈴木は、「たわわお笑い商事」というコーナーでレギュラーを獲得しましたが、その独特のスタイルは当時から健在だったようです。

また、番組を支えたのが「たわわギャル」たち。モデルやタレント事務所に所属する女性たちで構成され、中にはデビュー間もない者もいました。露出の度合いによって出演期間は異なり、長く出演する者もいれば、わずか1週間で降板する者もいたそうです。番組中盤以降は、「もずく組」「なまこ組」「ほや組」の3つのグループに分けられ、チーム対抗の企画に挑戦するなど、番組に変化をもたらしました。

多彩なコーナーの数々

『ますこっとたわー』には、多くの特徴的なコーナーがありました。たわわギャルを前面に押し出した企画、芸能界にまつわるクイズやゲームに挑戦するコーナー、様々なパフォーマンスに挑戦するコーナーなど、内容は多岐に渡りました。

特に印象的なのが「たわわアクターズスタジオ」です。「世界のエンタテインメントをたわわギャルに経験させて演技の幅を広げる」というコンセプトのもと、タップダンスやパントマイムなど、様々なジャンルのパフォーマーを招いて実演。その後、たわわギャルにも体験させ、最も上手い者に商品が贈られました。このコーナーをきっかけに、たわわギャル全員参加による「世界エンタテインメント大会」が開催され、その模様は番組の最終回で放送されました。

その他にも、怪奇ドラマコーナー「怪奇千夜一夜物語」、ショートオムニバスドラマコーナー「たわわクウォーターシネマ」、若手お笑い芸人たちがネタを披露する「たわわお笑い商事」、視聴者投稿の替え歌を披露する「たわわリニュアルショー」など、バラエティ豊かなコーナーが番組を盛り上げました。

番組終了後

『ますこっとたわー』は1992年3月28日に終了しましたが、ルー大柴とちはるは、NHK教育テレビで放送された『ファイト!』でも司会を務めるなど、その後もコンビで活躍を続けました。

『ますこっとたわー』は、個性的な出演者とバラエティ豊かなコーナーで、多くの視聴者を魅了した番組でした。この番組をきっかけに、多くのタレントがブレイクを果たし、日本のバラエティ番組の歴史に名を刻みました。

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