まったナシ!

ドラマ『まったナシ!』の概要

『まったナシ!』は日本テレビ系列で放送されていたテレビドラマで、1992年7月4日から9月26日までの期間に、土曜グランド劇場枠で放送されました。物語は相撲の世界を舞台にしており、特に相撲部屋「浪ノ川部屋」の日常が描かれています。主人公は新米の女将と若い力士たちで、友情を超えた他者への思いやりというテーマを通じて、彼らの成長を見守ることができます。

ストーリーの流れ

物語は、現役力士だった修司が同じ病院に入院中に出会ったさくらと結婚するところから始まります。修司は大怪我を負った後、引退して自身の相撲部屋を開くことにします。そんな中、さくらは突然女将としての役割を担うことになり、最初はその責任に戸惑いながらも、徐々に自分の役割を果たしていく姿が描かれています。彼女の成長や他の力士との関わりを通じて、相撲の精神や人間関係の深さが浮き彫りになります。

登場人物

• - 直井さくら（斉藤由貴）：浪ノ川部屋の女将であり、最初は世間知らずで戸惑いながらも、自身の成長を遂げていく様子が魅力的です。
• - 直井修司（永島敏行）：さくらの夫で、浪ノ川部屋の親方。現役時代の四股名は「沢風」であり、彼の過去と現在が物語の重要な要素になっています。
• - 石田真由美（国生さゆり）：相撲担当記者で、修司の元恋人。物語において彼女の存在は修司とさくらの関係に影響を与えます。
• - 工藤康晴（竹内力）：床山で頑固な性格を持ち、力士たちに安らぎを与える人物です。
• - 木内美佳（相楽晴子）：浪ノ川部屋後援会会長の孫娘で、自身のわがままと向き合っています。
• - 坂上康子（富司純子）：元女将で、さくらの成長を助ける理解者です。

スタッフと制作

この作品は、脚本を塩田千種と尾西兼一が担当し、演出には吉野洋と佐藤東弥が参加しています。音楽は久米大作が手がけ、相撲指導には大富士が協力しました。製作は日本テレビが行い、特にキャストには力士たちが実際に出演している点にも注目が集まりました。

主題歌とエピソード

主題歌は森高千里による「私がオバさんになっても」で、挿入歌には篠原利佳の「輝く瞬間」が使われています。エピソードの中には、元大関の武双山（現・藤島親方）が入門前に出演していたり、伊集院光が力士役で登場する一幕もあり、当時の彼の知名度の低さが伺えます。伊集院は相撲経験が少なく、撮影現場での戸惑いもあったそうです。

このドラマは、相撲の魅力だけでなく、人間ドラマや成長の物語としても多くの視聴者に感動を与えました。

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