まひろ体験

『まひろ体験』

概要

『まひろ体験』は日本の漫画家・西尚美による作品で、1983年から1986年まで『週刊少女フレンド』（講談社）で連載されました。この漫画は、芸能界で成長していくアイドルの姿を描いた心温まる物語です。全11巻が講談社コミックスフレンドより刊行され、1985年には第9回講談社漫画賞を受賞。特に、作者の代表作として知られています。

1984年にリリースされたイメージアルバム『まひろ体験イメージアルバム』は、サウンド・プロデュースを相曽晴日が担当し、作品の魅力をさらに引き立てています。

登場人物

森咲まひろ（山本ひろ子）

北海道札幌市出身のまひろは、幼い頃から歌が好きで、芸能界に憧れていました。普通の家庭で過ごしながら、高校生活を楽しんでいましたが、夏休みに出場したタレントスカウトキャラバンが人生の転機となり、全国大会に進出。彼女は17歳のときにアイドル歌手としてデビューします。

芹さん

ライフミュージックの敏腕マネージャーである芹さんは、まひろの才能を見抜き、彼女をサポートするために上京を勧めました。まひろの両親を説得し、公私にわたって彼女の面倒を見る存在です。

野中

まひろのプロデューサーとして、彼女を成長させるためにベテラン作曲家やシンガーソングライターと連携し、質の高い歌唱力を持つアイドルへと育て上げる役割を担っています。

前田千奈津

全国大会での優勝者であり、当初はまひろに対して高圧的な態度を示していましたが、次第に彼女のわがままな性格が仇となり、まひろに追い越されてしまいます。

佐久間裕司

ライフミュージックを離れた敏腕マネージャーで、以前は芹さんとの恋愛関係がありました。今では彼女とは友人として深い信頼関係を築いています。

榊伊織

佐久間にスカウトされデビューした新人アイドルで、まひろとはケンカ友達から恋人へと発展していきます。彼女の家庭は崩壊寸前の状況にありながらも、まひろとの友情は続いています。

早瀬悟

清純派の人気歌手で、まひろを可愛がりつつも極秘の恋愛関係にある美津子と関わることになります。

藍川美津子

九州出身の演歌歌手で、全国大会でまひろと親しくなります。母の入院費のために過酷なスケジュールを強いられながらも、芸能界での成功を目指します。

金森

美津子のマネージャーで、彼女が不遇な状況の中でも支えていたが、自らの命を賭けて逃げる決断をします。

田代まゆ子

過去には佐久間と恋愛関係にあったが、彼女は復讐を考えながらも、最終的にはまひろに協力する立場に回ります。

書誌情報

この作品は講談社から刊行されており、全11巻にわたるシリーズが展開されています。特にイラストやストーリーの魅力から、多くの読者に支持されています。944889978で、初版は1983年8月14日に発行されています。アニメ化やその他メディア展開はありませんが、ファンの間で根強い人気を誇ります。

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