まめゴマ

まめゴマ

まめゴマ（Mamegoma）は、サンエックスに所属するデザイナー、ヨネムラマユミ氏が生み出した愛らしいキャラクターです。2005年に初めて商品化され、その後はゲームやテレビアニメなど、様々なメディアミックス展開が行われています。

生態と特徴

まめゴマは、最近になって発見されたとされる、非常に小さなアザラシです。「まめサイズのゴマフアザラシ」を略した名前ですが、特定のゴマフアザラシ種であるとは明記されていません。その平均的な体長は約12cm、体重は約200gと非常に小柄です。通常、このサイズに達するとそれ以上の成長は止まりますが、もし過剰に大きくなった場合は専門機関である「まめゴマけんきゅうセンター」が引き取り、育成を続けるとされています。

授乳期の子どもはベビーまめゴマと呼ばれ、生後約1ヶ月で体長約5cm、体重約70gにまで育ち、全身の体毛が生え揃います。繁殖期は主に春で、一度に1匹から2匹の子を産みます。幼体も成体も性別の区別が見た目にはつきにくい動物ですが、ベビーの段階であれば性別を判別することが可能です。

一般的なアザラシが肉食であるのに対し、まめゴマは雑食性で、特に豆類、中でも枝豆が大好物です。味覚や嗅覚が比較的優れており、質の良い枝豆を選ぶ傾向があることが観察されています。

性格は基本的に穏やかで飼いやすい性質を持つとされていますが、ごくまれに例外もいるようです。遊ぶことが大好きで、ボールや輪っかを好みますが、体力が少なくすぐに眠ってしまう特徴があります。人間の言葉をある程度理解する能力を持ち、表情が豊かで飼い主の行動に対して様々な感情を示すことができます。ただし、知性や学習能力には個体差があり、全体的にあまり高くない傾向があります。生活サイクルは人間とほぼ同じですが、やや神経質な一面もあります。皮下脂肪が薄いため暑さが非常に苦手ですが、水槽から長時間出されても比較的平気です。しかし、極度の乾燥には弱く、瀕死の状態になることもあります。

排泄は主に水槽内で行いますが、油断すると水槽の外でしてしまうことも。ベビーまめゴマのイラストでおむつを着用しているものも見られますが、基本的にトイレの習慣を身につけるのは難しいようです。足の裏に吸着性があり、前脚を使って水槽の側面などを登ることも可能です。このため、中には脱走を試みる個体も存在します。

体の構造には原種のアザラシからの進化が見られ、後ろ脚が短く発達しており、短い脚のように動かすことが可能です。これと下半身全体を使って物を蹴ることもできるようになっています。また、後ろ脚の間には原種を受け継いだ退化した尾があると言われています。体が非常に柔らかく、丸まってボール状になることも、原種からの進化点とされます。ただし、この柔軟さからか、自分の後ろ脚を噛んでしまう癖を持つ個体もいます。原種と比べて異常に小さい体長は、明らかに突然変異種であることを示唆しています。

最近発見されたにもかかわらず、ベビー期から成体への移行には人間の介助が不可欠で、離乳食を与えたり、泳ぎを段階的に教えたりする必要があります。本能だけでは泳げるようにならないことから、野生で生き抜く能力はほぼ完全に失われており、犬や猫以上の愛玩動物、あるいは家畜化された動物と言えるでしょう。一方で、祖先の記憶らしきものが残っているようで、絵本の中ではゴマフアザラシと共鳴する場面があります。

体毛の色は両親の影響を受け、非常に多様です。現在、30種類以上の明確な体色名が確認されています。名前に「ゴマ」がつきますが、灰色にごま模様の体毛を持つ個体は少数派です。アザラシの仲間には存在しないピンクや紫といった体色のまめゴマも存在します。また、一般的なサイズより体長の短い「こまめゴマ」や長い「おおまめゴマ」も存在しますが、いずれも個体数は少ないようです。

飼い主の手は必要ですが、泳ぎを覚えるのは早く、一度習得すると非常に上手に泳げるようになります。飼育水は淡水、海水のどちらでも対応可能です。

登場キャラクター（絵本シリーズより）

ワタシ: 20代のOLで、一人暮らしの寂しさからまめゴマを飼い始める。ゴマおの飼い主。
ゴマお: 絵本シリーズの中心的キャラクターである、オスのしろゴマ。茹で枝豆が好物。お調子者な性格で、時に飼い主と同等に振る舞うことも。
お兄さん: ペットショップの店員で、ワタシのまめゴマ飼育の相談役。はむゴマの金太を飼っている。
ワタシの妹: 高校生。まめゴマを飼うために勉強を約束するが…。ぱんだゴマのてんてんを飼育。
お兄さんの妹: 大学生。外見は大人っぽいがおしゃべり好き。しまゴマのポリたんを飼っている。
Mくん: ワタシの大学時代の友人。企画職。最初は流行に乗るためにまめゴマを飼うが、熱心なまめゴマオタクとなる。みずゴマのたいせーくんを含め、多数のまめゴマを飼っている。

まめゴマの種類は非常に多く、代表的なものとしてしろゴマ、黒ゴマ、ごまゴマ、ぱんだゴマ、はむゴマなどがおり、ゲームや書籍で様々な体色の種類が追加されています。中には「ひげゴマ」のように「まぼろしのまめゴマ」とされる存在もいます。

メディア展開

まめゴマは商品展開のほか、様々なメディアに進出しています。

書籍

主婦と生活社より絵本シリーズ『ワタシとまめゴマ日記』が全5巻刊行されており、累計30万部を発行する人気となりました。絵本以外にも、生態を紹介するキャラクターブックやシールブック、雑誌『ね〜ね〜』とその増刊号などで展開されています。

ゲーム

玩具タイプの育成ゲーム「まめゴマ飼育日記」を経て、ニンテンドーDSソフトがシリーズ化され、女児を中心にヒットしました。

まめゴマほのぼの日記: 2007年発売のDS第1弾。育成要素が中心。
まめゴマ2 うちのコがイチバン!: 2008年発売。ベビーからの育成、3Dグラフィック、新種追加、通信機能などが加わった。
クプ〜!! まめゴマ!: 2009年発売。アニメとの連動要素や、まめゴマに歌を歌わせる機能などが特徴。
まめゴマ3 ~かわいいがいっぱい~: 2010年発売。同時育成数の増加、オリジナルキャラクターや畑の追加など。
まめゴマ よいこ まるいこ げんきなこ!: 2012年発売のニンテンドー3DS第1弾。パラメータ育成や競技大会に挑戦する要素が追加され、チャンピオンを目指す内容となった。
まめゴマ はっぴー!スイーツファーム: 2013年発売。プレイヤー視点がまめゴマ自身となり、スイーツ作りや畑仕事、通貨収集などがメインとなった。

アニメ

2009年1月から12月まで、『クプ〜!!まめゴマ!』のタイトルでテレビアニメが放送されました。サンエックスキャラクターとしては初のテレビアニメ化作品です。絵本とは異なり、主人公は浜辺に流れ着いたまめ太という名のしろゴマで、小学生のあかねとその家族のもとで暮らす物語が描かれました。

その他

過去には、携帯電話向けにイラストやアニメーション、きせかえツールなどを提供する公式サイトも展開されていました。

愛らしい姿とユニークな生態を持つまめゴマは、多くのファンに親しまれています。

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