まんがキッドボックス

まんがキッドボックス：昭和の子供たちを魅了したアニメ再放送枠

1971年10月から1980年9月まで、東京12チャンネル（現：テレビ東京）で放送された『まんがキッドボックス』は、明治製菓（現：Meiji Seika ファルマ）一社提供のアニメ再放送枠でした。

番組は、主に海外アニメーション作品を放送しており、『マンガのくに』という、同じく海外アニメを再放送する番組と連続して放送されていました。毎週金曜日の放送では、視聴者参加型の懸賞企画として「おもちゃの家」が当たるキャンペーンを実施。子供たちにとって、楽しみな要素の一つとなっていました。

番組の冒頭とエンディングには、進行役の人形が登場。後期には、当時明治ミルクチョコレートのCMキャラクターを務めていたゴリラの人形も登場し、子供たちの印象に強く残ったことでしょう。

放送時間は、1977年4月以降は毎週金曜日18時45分から19時15分でした。しかし、1980年秋の改編で、この枠が廃止。それまで18時45分から放送されていた『マンガのくに』を、国産アニメの再放送枠として復活させるという編成上の都合により、9年間続いた『まんがキッドボックス』は幕を閉じました。

放送された主な作品

『まんがキッドボックス』では、数多くの海外アニメが放送されました。その中には、今もなお人気を誇る作品も多く含まれています。主な作品として以下が挙げられます。

まんが探偵局 ディック・トレーシー
珍犬ハックル
クマゴロー
キャプテン・ブリープ
ウルトラわんちゃん
アイアンマン
もうれつバット君
突撃キャット君
突貫カメ君
ロード・ランナーとワイリー・コヨーテ（ルーニー・テューンズより）

これ以外にも、多くのアニメ作品が放送され、子供たちの幅広い視聴ニーズに応えていました。

主題歌と映像

『まんがキッドボックス』には、番組オリジナルの主題歌が存在しました。そのオープニングとエンディングの映像、音声は、『続・明治製菓CMコレクション DVD-BOX』に収録されているため、当時の雰囲気を味わいたい方にはおすすめです。

北海道での放送

興味深いことに、北海道の札幌テレビ放送でも、『キッド・ボックス』というタイトルで、ほぼ同時期に同様のアニメ再放送枠が放送されていました。ただし、こちらはスポンサーなどがついていない、ローカルな枠組みだったようです。

まとめ

『まんがキッドボックス』は、明治製菓の一社提供によって支えられ、9年間も放送された、子供たちにとってかけがえのない番組でした。数多くの海外アニメーション作品を放送し、懸賞企画などを通して、視聴者を楽しませました。番組の終了は、日本のアニメ業界やテレビ番組編成の変遷を象徴する出来事の一つと言えるでしょう。 番組が放送されていた当時を知る世代にとっては、懐かしさと共に、昭和時代のテレビ文化を象徴する貴重な存在として記憶されているはずです。

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